大朝のテングシデ群落の初夏と冬
季節によって全く印象が違うんですけど
この間行った国指定天然記念物の「大朝のテングシデ群生」なんだが、初夏の青葉が茂っている様子と真冬の葉が全て落ちた様子では全く印象が違うわけで、こうして比べてみれば、冬の風景はまるでホラー映画でゾンビがうようよと湧いてきそうな感じだな。
この様子をみて昔の人が「天狗の仕業じゃぁ」と思ってもおかしくないぞ。
▼この間行ったときの様子。葉が青々と茂っていて爽やかさ満点。
▼こちらは一昨年の年末に行った時の写真。地面からゾンビが出てくるぞ、コワヒコワヒ。
世界無形文化遺産とはいえ、暑くて牛たちもたいへんだ
ユネスコ世界無形文化遺産登録「壬生の花田植」
重労働である田植えをキンキラに飾った牛を誂えたり、太鼓や鐘、笛などで囃し立てながらしてイベント化した気持はよく分かる。昔は盆正月や祭りくらいしか楽しみがなかったろうから、こんな行事はみんなで楽しみにしてたにちがいない。今でもテキ屋の屋台が並んでたり、地元中学生男女がキャーキャー騒いでたりして、そんなとこはなんにも変わってないんだろうな。
まずは飾らりたてられた牛が入場して田の代掻きをする。今年は14頭が登場。
やたらモーモー鳴いてたのは、暑くて嫌がっているという説もあり。
代掻きが一段落すると田楽団が入場。壬生田楽団と川東田楽団の二派がその覇権をかけて田植えを競い合う。(うそ)
「花笠踊」といっても山形のやつとは違う。ふなっしーっぽいイメージのやつで、初めてみた。
町のそこここに飾りがある。牛は神社で飾り付けられ、田植えをする田んぼまで町中を行列する。
出発地の壬生神社に行ってみたら、何故か松井広島市長(中央のスーツのひと)がいた。地元のおっちゃん(写真の黄色いハッピのひと)に説明を受けて頷いてたな。
出店にはなぜかトルコアイスを売るトルコ人(たぶん)。片言の日本語で客の笑いをとってた。花田植の帰りに、少し足を伸ばしてこちらは国指定天然記念物の「大朝のテングシデ群落」を見に行った。前に来た時は12月で誰もいなかったんだが、今回は観光バスの人たちや車で訪れる人達、自転車でやってきた人たちと驚くほどの人出(笑)。
前回来たときは葉が全て落ちていて、荒涼とした印象のいかにも天狗がいそうな雰囲気だったけど、今回は新緑が眩しい全く印象が違うテングシデでしたね。
稲成神社にお揚げをお供えしてるところ初めてみた
津和野に来たのは何年ぶりか?
なんだか毎週何処かへ行ってる気がするんだが、今回は山陰の小京都「津和野」です。
津和野と言えばなまこ壁と掘割を泳ぐ鯉。で、その鯉はみなデカくて驚いた。お前ら太りすぎ。でも広島カープが首位に返り咲いたので、まあいいか。
7月に行われる「鷺舞神事」も有名。
よくサスペンス・ドラマの舞台にもなる(らしい)太皷谷稲成神社の鳥居もよく知られた光景。
太皷谷稲成神社は唯一「いなり」を「稲成」と表記する神社らしい。
地元には「いなり」を「稲生」と表記する神社はあるけどな。
その「いなり」といえばその眷属の狐を思い出すわけで、そのためお供え物にはお揚げなんだが、この神社では本物が供えてあって驚いた。初めてみた。
お供えのお揚げは参道途中の土産物屋で売ってる。
町中を歩いている途中、蒸気機関車の汽笛が時々聞こえてきた。今日は運行してなさっぽかったけど、帰り際にちらりとその勇姿は見ることができた。
先日は長崎の大浦天主堂で、今日は津和野の津和野カトリック教会を訪れる。オレはキリスト教徒ではないけれど、祀られた神様には最大限の敬意をはらいますよ。
長崎と違って、こちらは内部撮影可(のはず。どこにも禁止とは書いてないし)
津和野と言えば、森鴎外も忘れるな。
それほど暑くなく、観光客も多くなく少なくなく、いい感じの津和野でありました。
コマンタレブーは世界の合言葉
「コマンタレブー!」
表題には意味はありません。本日、オランジーナのCMが撮影された広島県は呉市の島しょ部にある御手洗町並み保存地区というところへ行ったので、その写真をアップしたりします。
のんびりした島の町並み。海沿いの道を外国から来た女先生が自転車で颯爽と駆け抜けます。そこが御手洗町並み保存地区。バックに流れるのは吉田拓郎の「結婚しようよ」(フランス語版?)だ。
(CMの画像はYoutubeの再生画面のハードコピーを取ったものです)
右側の建物は印象的な水色の壁。赤白青のクルクルがあるので床屋さんで、実際にも床屋さん。左のクリーム色の建物は、ちらりと写っている丸ポストのある郵便局です。
画角や撮影方向が少し違うけど、同じ場所から撮った写真。
「コマンタレブー」
反対側からだとこんな感じ。
床屋の横を抜け、海の方へ駆け抜けてゆく先生とそれを見送る町の駐在さん。
駐在さんはフランス語がペラペラ。
交番の建物は実際には開業医の建物。CMでは床屋の直ぐ側という設定っぽいけど、実際には少し離れているのですね。
海沿いの道に出ると目の前の瀬戸内海に浮かぶ島々と、その向こうに灯台が見える。
かつては賑わっただろう町には劇場があった。そういった劇場のひとつ「乙女座」の建物は今も保存されている。
大宰府に流される途中の菅原道真公がこの地に立ち寄り、手を洗ったことから「御手洗(みたらい)」という地名になったそうな。菅原道真公といえば、頭キレキレのエライ人であったことから学問の神様として祀られているわけだが、その他には平将門、崇徳院と並んで日本三大怨霊の一人として数えられるほどの強大な力の持ち主であることから、霊験あらたかなのは確実なのだ。
また伊能忠敬も立ち寄ったとか。それくらいかつてこの地は繁栄してたんだろう。
人が集まると当然花街も発達する。ここは置屋さんあと。
この周辺は古い建物が残されなかなか風情がある地区になっているので、写真サークルだか写真撮影ツアーだかの団体(ほぼ年寄り。かついいカメラ持参)が歩き回っており、いかにもな建物を講師の指示にそって撮りまくり。オレはそんな姿を撮ったりする。
ジジイがたくさんたかっているこの古い時計屋も、オランジーナのCM(続編)にちらりと登場する。
いかにもな古いホーロー看板が飾ってあったりする。
松山市は道後温泉だった
ぼっちゃんは昔読んだ。面白かった。
今年のGWは愛媛県松山市の道後温泉へ行って、あの有名な道後温泉本館の湯に浸かってきた。温泉自体は風情があってよいのだが、人が多すぎ。まあ観光地としてはウハウハなんだろうけど、風呂に入るだけで1時間待ちとかちょっとね。
▼朝早く目が覚めたんで、ぶらぶら散歩してたら本館まえに行列が。朝六時から湯に浸かれるだが、五時半くらいからすでに行列ができていて驚いた。
▼道後温泉本館前の商店街には昔ながらの土産物屋に並んで、オサレカフェもありまっせ。
▼泊まったホテルの窓の外が騒がしいと思ってたら、結婚式だった。
▼松山市内から車で一時間位の距離の内子町にある「内子座」。古い劇場で公演がないときには舞台裏含めて内部が見学できる。(有料)
▼内子町は昔から白蝋が有名で、それで財を成した豪商の家が残っている。
▼途中で寄った道の駅では、たくさんの鯉のぼりが泳いでた。
▼しまなみ海道を途中で降りて、大山祇神社に参拝する。知らなかったけど、この神社はなかなかすごいらしく、数々の戦国武将などが武運長久を願って参拝したり、戦勝のお礼に甲冑や刀剣を奉納したりしていて、そのうちいくつかは国宝指定されている。
▼この神社を参拝されたエライ人達の写真がずらりと飾られていた。
▼松江城にも登ったよ。
天気が良いから外に出よう
桜は散って初夏の陽気
休日で天気が良かったので、少し足を伸ばして山の中に出かけた。
まだ桜が少し残っていた。
「黒淵」と呼ばれるところには渡し船がある。
お兄さん(またはおじさん)が船頭で、竹の竿で渡し船を操る。観光客が乗ってないときにはエンジンで走る。
船で渡った先ではヤマメが食べられる。川魚はあまり食べたことがないけれど、こいつは美味かった。
店にはオオサンショウウオもいたけれど、こちらは食べられない。見るだけ。
川は急になったり緩くなったりしつつ流れて、所々に淵があり、巨石がゴロゴロしている。
帰りにはちょっと足を伸ばして日本棚田百選「井仁の棚田」というのを見てきた。
ちょうど田植えの前で、田に水を入れ代掻きの最中。GWあたりが田植えだろう。
暖かくなったねぇ。
能より狂言のほうが単純におもろい
桃花祭御神能 2017
年に二回、厳島神社の回廊にある能舞台(重要文化財)で能が奉納される。三日に渡って行われ、喜多流、観世流、喜多流の順番に朝から夕方まで五番立の豪華版なんだが、見学は厳島神社の拝観料300円のみ。能楽堂などで見ると最低でも数千円くらいだろうから超お得。
昨年秋も朝から昼過ぎまで見たんだが、今年は昼過ぎまで情報処理時術者試験だったもんで午後三時過ぎに島へと渡りました。宮島観光協会のホームページを見ると午後四時くらいまで行われると書いてあったので、最後の方だけ見られるかなと思ってたけど、実際には午後5時過ぎまで行われてたので、たっぷりと見ることができました。
見ることができたのは「千鳥」「籠太鼓」「月見座頭」「鵜飼」でした。
「千鳥」
「鵜飼」
「鵜飼」は途中まで見ただけで帰ったんだが、桟敷には解説本や台本(?)を持って熱心に見ている人たちもたくさんいらっしゃいましたね。
土曜日には舞楽奉納もあったらしいんだが、翌日試験ではちょっとね。流石にそこまで大胆で自信満々ではないよ。