国宝めぐり
秋には京都国立博物館の国宝展に行こうかな、と思ってる。
さて国宝です。広島県には厳島神社という有名な国宝がありますが、それ以外にもあるわけです。なのでちょっくら行ってみました。
明王院
空海によって創建されたと伝えられる明王院は十一面観音菩薩を本尊として、本堂と五重塔が国宝です。
マスコットのくさとん。隣が稲成神社なので狐がモチーフ(だと思う)。なすびを持ってる意味は不明。
この時期はどこも紫陽花が綺麗に咲いている。
隣りにある草戸千軒稲荷神社。
浄土寺
5月にNHK「ブラタモリ」の「尾道」編で紹介された「浄土寺」は聖徳太子が創建されたと伝えられ、本堂と宝塔が国宝指定されており、寺の敷地自体も「建造物と一体をなしてその価値を形成している土地その他の物件」(文化財保護法第2条参照)として国宝指定されており、土地自体が国宝として指定されているのはここ浄土寺と京都の清水寺の二件のみらしい。(ブラタモリでの解説より)
ブラタモリ撮影時には鳩がほとんどいなかったけど、今回は雨が降るにも関わらずたくさんの鳩がいた。さすが鳩寺。絵馬の形も鳩だった。
せっかく尾道に来たんだから、これまで行ったことがなかったところを訪れてみる。
狭い土地で増改築の末か、不思議な形になってしまった通称「尾道ガウディーハウス」
「ガウディーハウス」も修復工事(?)中だったけど、これらの古い建物を再利用しようとする「尾道空き家再生プロジェクト」は他でも様々な建物を再生している。
ここもその一つっぽい「ネコノテパン工場」
普通の民家っぽく、パン屋には見えない。とても狭く店舗部分は一人ずつしか入れないけど、わざわざ坂を登ってパンを買いに来る人がたくさんいるらしい。
店の軒先においてあって、お店にゆかりがある人の曲が聞けるらしい。(ちょっと聞いてみたけど知らない人だった)側は木製。説明書きはカタカナ表記の今は殆ど見ないラベルテープ製。これまで歩いたことがない坂道を歩いてたら、たくさんのノラネコがたむろしていた。慣れているやつもいるし、すぐ逃げるやつもいる。
坂の途中に空き家を再生したと思われる新しい店が出来ていた。
尾道といえば坂。観光客が多く訪れる坂はきれいに舗装されていた。しかし、今回歩いてみた裏道は草ボーボーだったり「これは本当に道か?」と思えるようなところがあたりといろいろ。
再生プロジェクトでは有名所の「あなごのねどこ」。今回は泊まりではないので、同じ建物にある「あくびカフェー」で休憩した。小さく切ったフルーツ(のシロップ付け)を凍らせて、氷代わりに紅茶に入れたアイスティーが美味しかったです。
間口が狭くて奥に長い建物を「うなぎの寝床」というけれど、ここでは瀬戸内海名物にちなんで「あなごのねどこ」。併設の「あくびカフェー」は廃校の廃材を利用して内装を仕上げてるらしく、メニューも学校給食をイメージしているらしい。隣のテーブルの親子連れはカレーを食べてたけど、食器はアルミ製だった。
昼はもちろん尾道ラーメンを食べる。
雨に煙る尾道水道
大朝のテングシデ群落の初夏と冬
季節によって全く印象が違うんですけど
この間行った国指定天然記念物の「大朝のテングシデ群生」なんだが、初夏の青葉が茂っている様子と真冬の葉が全て落ちた様子では全く印象が違うわけで、こうして比べてみれば、冬の風景はまるでホラー映画でゾンビがうようよと湧いてきそうな感じだな。
この様子をみて昔の人が「天狗の仕業じゃぁ」と思ってもおかしくないぞ。
▼この間行ったときの様子。葉が青々と茂っていて爽やかさ満点。
▼こちらは一昨年の年末に行った時の写真。地面からゾンビが出てくるぞ、コワヒコワヒ。
世界無形文化遺産とはいえ、暑くて牛たちもたいへんだ
ユネスコ世界無形文化遺産登録「壬生の花田植」
重労働である田植えをキンキラに飾った牛を誂えたり、太鼓や鐘、笛などで囃し立てながらしてイベント化した気持はよく分かる。昔は盆正月や祭りくらいしか楽しみがなかったろうから、こんな行事はみんなで楽しみにしてたにちがいない。今でもテキ屋の屋台が並んでたり、地元中学生男女がキャーキャー騒いでたりして、そんなとこはなんにも変わってないんだろうな。
まずは飾らりたてられた牛が入場して田の代掻きをする。今年は14頭が登場。
やたらモーモー鳴いてたのは、暑くて嫌がっているという説もあり。
代掻きが一段落すると田楽団が入場。壬生田楽団と川東田楽団の二派がその覇権をかけて田植えを競い合う。(うそ)
「花笠踊」といっても山形のやつとは違う。ふなっしーっぽいイメージのやつで、初めてみた。
町のそこここに飾りがある。牛は神社で飾り付けられ、田植えをする田んぼまで町中を行列する。
出発地の壬生神社に行ってみたら、何故か松井広島市長(中央のスーツのひと)がいた。地元のおっちゃん(写真の黄色いハッピのひと)に説明を受けて頷いてたな。
出店にはなぜかトルコアイスを売るトルコ人(たぶん)。片言の日本語で客の笑いをとってた。花田植の帰りに、少し足を伸ばしてこちらは国指定天然記念物の「大朝のテングシデ群落」を見に行った。前に来た時は12月で誰もいなかったんだが、今回は観光バスの人たちや車で訪れる人達、自転車でやってきた人たちと驚くほどの人出(笑)。
前回来たときは葉が全て落ちていて、荒涼とした印象のいかにも天狗がいそうな雰囲気だったけど、今回は新緑が眩しい全く印象が違うテングシデでしたね。
稲成神社にお揚げをお供えしてるところ初めてみた
津和野に来たのは何年ぶりか?
なんだか毎週何処かへ行ってる気がするんだが、今回は山陰の小京都「津和野」です。
津和野と言えばなまこ壁と掘割を泳ぐ鯉。で、その鯉はみなデカくて驚いた。お前ら太りすぎ。でも広島カープが首位に返り咲いたので、まあいいか。
7月に行われる「鷺舞神事」も有名。
よくサスペンス・ドラマの舞台にもなる(らしい)太皷谷稲成神社の鳥居もよく知られた光景。
太皷谷稲成神社は唯一「いなり」を「稲成」と表記する神社らしい。
地元には「いなり」を「稲生」と表記する神社はあるけどな。
その「いなり」といえばその眷属の狐を思い出すわけで、そのためお供え物にはお揚げなんだが、この神社では本物が供えてあって驚いた。初めてみた。
お供えのお揚げは参道途中の土産物屋で売ってる。
町中を歩いている途中、蒸気機関車の汽笛が時々聞こえてきた。今日は運行してなさっぽかったけど、帰り際にちらりとその勇姿は見ることができた。
先日は長崎の大浦天主堂で、今日は津和野の津和野カトリック教会を訪れる。オレはキリスト教徒ではないけれど、祀られた神様には最大限の敬意をはらいますよ。
長崎と違って、こちらは内部撮影可(のはず。どこにも禁止とは書いてないし)
津和野と言えば、森鴎外も忘れるな。
それほど暑くなく、観光客も多くなく少なくなく、いい感じの津和野でありました。
コマンタレブーは世界の合言葉
「コマンタレブー!」
表題には意味はありません。本日、オランジーナのCMが撮影された広島県は呉市の島しょ部にある御手洗町並み保存地区というところへ行ったので、その写真をアップしたりします。
のんびりした島の町並み。海沿いの道を外国から来た女先生が自転車で颯爽と駆け抜けます。そこが御手洗町並み保存地区。バックに流れるのは吉田拓郎の「結婚しようよ」(フランス語版?)だ。
(CMの画像はYoutubeの再生画面のハードコピーを取ったものです)
右側の建物は印象的な水色の壁。赤白青のクルクルがあるので床屋さんで、実際にも床屋さん。左のクリーム色の建物は、ちらりと写っている丸ポストのある郵便局です。
画角や撮影方向が少し違うけど、同じ場所から撮った写真。
「コマンタレブー」
反対側からだとこんな感じ。
床屋の横を抜け、海の方へ駆け抜けてゆく先生とそれを見送る町の駐在さん。
駐在さんはフランス語がペラペラ。
交番の建物は実際には開業医の建物。CMでは床屋の直ぐ側という設定っぽいけど、実際には少し離れているのですね。
海沿いの道に出ると目の前の瀬戸内海に浮かぶ島々と、その向こうに灯台が見える。
かつては賑わっただろう町には劇場があった。そういった劇場のひとつ「乙女座」の建物は今も保存されている。
大宰府に流される途中の菅原道真公がこの地に立ち寄り、手を洗ったことから「御手洗(みたらい)」という地名になったそうな。菅原道真公といえば、頭キレキレのエライ人であったことから学問の神様として祀られているわけだが、その他には平将門、崇徳院と並んで日本三大怨霊の一人として数えられるほどの強大な力の持ち主であることから、霊験あらたかなのは確実なのだ。
また伊能忠敬も立ち寄ったとか。それくらいかつてこの地は繁栄してたんだろう。
人が集まると当然花街も発達する。ここは置屋さんあと。
この周辺は古い建物が残されなかなか風情がある地区になっているので、写真サークルだか写真撮影ツアーだかの団体(ほぼ年寄り。かついいカメラ持参)が歩き回っており、いかにもな建物を講師の指示にそって撮りまくり。オレはそんな姿を撮ったりする。
ジジイがたくさんたかっているこの古い時計屋も、オランジーナのCM(続編)にちらりと登場する。
いかにもな古いホーロー看板が飾ってあったりする。
松山市は道後温泉だった
ぼっちゃんは昔読んだ。面白かった。
今年のGWは愛媛県松山市の道後温泉へ行って、あの有名な道後温泉本館の湯に浸かってきた。温泉自体は風情があってよいのだが、人が多すぎ。まあ観光地としてはウハウハなんだろうけど、風呂に入るだけで1時間待ちとかちょっとね。
▼朝早く目が覚めたんで、ぶらぶら散歩してたら本館まえに行列が。朝六時から湯に浸かれるだが、五時半くらいからすでに行列ができていて驚いた。
▼道後温泉本館前の商店街には昔ながらの土産物屋に並んで、オサレカフェもありまっせ。
▼泊まったホテルの窓の外が騒がしいと思ってたら、結婚式だった。
▼松山市内から車で一時間位の距離の内子町にある「内子座」。古い劇場で公演がないときには舞台裏含めて内部が見学できる。(有料)
▼内子町は昔から白蝋が有名で、それで財を成した豪商の家が残っている。
▼途中で寄った道の駅では、たくさんの鯉のぼりが泳いでた。
▼しまなみ海道を途中で降りて、大山祇神社に参拝する。知らなかったけど、この神社はなかなかすごいらしく、数々の戦国武将などが武運長久を願って参拝したり、戦勝のお礼に甲冑や刀剣を奉納したりしていて、そのうちいくつかは国宝指定されている。
▼この神社を参拝されたエライ人達の写真がずらりと飾られていた。
▼松江城にも登ったよ。
天気が良いから外に出よう
桜は散って初夏の陽気
休日で天気が良かったので、少し足を伸ばして山の中に出かけた。
まだ桜が少し残っていた。
「黒淵」と呼ばれるところには渡し船がある。
お兄さん(またはおじさん)が船頭で、竹の竿で渡し船を操る。観光客が乗ってないときにはエンジンで走る。
船で渡った先ではヤマメが食べられる。川魚はあまり食べたことがないけれど、こいつは美味かった。
店にはオオサンショウウオもいたけれど、こちらは食べられない。見るだけ。
川は急になったり緩くなったりしつつ流れて、所々に淵があり、巨石がゴロゴロしている。
帰りにはちょっと足を伸ばして日本棚田百選「井仁の棚田」というのを見てきた。
ちょうど田植えの前で、田に水を入れ代掻きの最中。GWあたりが田植えだろう。
暖かくなったねぇ。