極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

FISE HIROSHIMA 2019 ですよ、って言うけどFISEとはなんだ?

「FISE」とはフランス語で「Festival International du Sport Extreme」の略だそうです。

去年も広島で開かれたFISEが今年も4/19-21の三日間、旧広島市民球場跡地で開催されるってことで行ってみました。普段テレビでしか観たことがなくおっさんにとっては馴染みの薄いエクストリームスポーツ(BMXとかスケートボードとかなんとか)の競技大会で、BMXなどはオリンピック競技にも採用されたらしく、そのトップ選手が出場するってことで盛んに宣伝してました。

www.fisehiroshima.jp

しかしそんなワカモン目白押しなイベントに行ってみようと思った動機として、まずは「動きのある被写体を写真に撮る」ことですね。去年手に入れたソニーA77IIの実力がどの程度か(っていうか、己の腕がどの程度か)を確認したかったことと、あともう一つ、某Nグループで開発した世界一を自称する(実際精度は高いらしい)顔認証システムが入場チェックに使われていると聞いたので、情報としては知っているだけの顔認証システムがどの程度ホンモノかを見極めたい、と思ったからなのですね。

入場自体はアプリの事前登録しとけば無料。なので入場口前にはアプリをダウンロードして情報登録をしている、まるでポケモンGOのレアキャラ入手目的で屯しているみたいなひとがたくさんおりました。一方オレサマは事前に顔登録をしているもんで荷物チェック後には専用レーンからアルバイト風のお兄さんの指示に沿って入り口テントに設置されたごく普通の特にこれといった特徴の無いタブレットのフロントカメラに顔を写し、係のヒトがボタンを押すだけでわずか1,2秒で認証が終わり。「ホンマに認証しとるんかいな」と疑いたくなるレベルの実にあっさりとパス。まあももクロの入場チェックにも使われて評価されたシステムだから大丈夫なんだろう(たぶん)

 で、一歩会場に一歩足を踏み入れると、いかにもそれっぽいワカモンがいっぱい。地方では珍しい世界レベルのオサレ大会が行われるとあって、地元のファションリーダーを自認する人々や、BMXやスケボー、ローラーブレードなどが好きなキッズが目白押しな会場でした。そんななか、おっさんは寂しいなぁ、と思ってたら、オレ以上の年齢のじーさんがカメラを抱えて歩き回ってたりと、オレと同じ目的の「競技自体はそれほど興味はないけれど、とりあえず動きものの写真を撮りたい」オールドマンの姿もたくさん見かけたので、リトル・オールドマンのオレとしては少し安心したのです。

現場到着したらやってた「UCI BMXフリースタイルパークワールドカップ 女子決勝」

優勝賞金は1500ユーロ(約19万円くらい)、二位が900ユーロで三位が700ユーロ。そんなもんなんかな。

アメリカのパワフルな二人と違い、二位になったフランスからやって来た彼女はそこらへんにいそうな普通の女の子に見えました。

BMXフリースタイルパークのジュニアやアマチュアでも空中でクルクル回ったり、垂直の壁を登ったりと派手なアクションだよなー、と思ってたけど、ランクが上がるたびにもっとスゴイ技が繰り出されるのを生で観て、単純に驚いた。

どうしてもシロウトがわかりやすい派手な場面を追っかけて撮ってしまうんだが、A77IIがきちんと被写体を追っかけてピントを合わせてくれるのがわかったのが大きな収穫の一つ。

決勝が終わったあとの練習風景しか観られなかったのが少し残念なボルタリング。こちらもオリンピック代表を狙う選手が登場したらしい。

足をつかずに自転車を使ってクルクルと回りながら様々な技を繰り出す BMXフラットのUCI ワールドカップ決勝。こちらも有名選手が登場らしいが全くわからん。

この二人も何やらずっと喋ってたりしてたのが会場の大型スクリーンに映し出されてた。インターネット中継をしていたAbemaTVでも流れてたのかな。

会場の一角に人だかりがしているのを発見して、誰か芸能人でもやってきているのかなと近づいてみると、FISEのキャップをかぶった森喜朗元総理大臣がいた。森氏がなんやらインタビューされてるっぽく話をしており、それを地元高校の新聞部らしき学生がメモに必死で何かを書き付けてた。森氏が去ったあとにその学生らが引率の先生と話をしているのが聞こえてきたけど、名刺を渡そうとしたらやんわり断られたっぽい。周りを怪しげな(?)大人とSPに囲まれたなかでよく頑張ったね。

正直なんだかよくわからん部分もあったんだが、ワカモンが繰り広げるすごい技を眺めているだけでも面白かった。競技的には一番ハデなBMXフリースタイルが一番気に入ったわけで、ジュニアやアマチュアが繰り出す技でもスゴイと思ったのに、それ以上のハデハデな技が目白押しのオリンピック代表候補が登場したワールドカップ決勝を見逃したのは残念だった。また来年開催されるならば、ぜひ観てみたい(で、写真を撮ってみたい)

平成最後の桜なんですよ

今回もさくら

テレビなどで盛んに「平成最後のナンチャラ」という惹句が垂れ流されているんだが、まあ確かに元号が変わると多少は気分も変わらんでもないものの、毎年大晦日の紅白を見終わり、ゆく年くる年の途中で家族が顔を見合わせ「あけましておめでとう」などと言いつつも、特別変わったわけではない日常を生きているのと同じで、まあ何も変わらない毎日が続くのでしょう。それが悪いこととか残念とか寂しいとか言うつもりは毛頭なく、そういったいつもと変わらぬ日常こそがシアワセなのかもしれないな、などと考えたり考えなかったり。

4月に入り汗ばむような日もあったものの、ここ数日は肌寒い日々が続くもんで外を出歩いたりもせず、日々の雑事に感けております。そんな中、ちょっと気になったときに写真を撮ったりもするんだが、まあ季節柄やはりさくら中心になったりしますね。

先週の天気の良い日を見つけて行った山間部の温泉近くにある古い枝垂れ桜には、たくさんの人たちが訪れていました。

いいカメラ持ってるな、羨ましいぞ。

枝垂れ桜の近くを流れる川沿いにもさくらが咲き乱れておりました。

会社の行き帰りに路面電車の中から見えるさくらを見ようと、帰りに少し川沿いを歩く。犬の散歩してるひとや、原爆ドーム平和公園に近いこともあってか、外国人観光客っぽいひとも歩いている姿を見かけた。

今日あたりはすでに葉桜になっている木がほとんどだろう。このときにも、もうだいぶ散っていた。

さくらを撮ってる途中に撮った写真もついでに載せちゃおう。

高速道路はないけれど、ちょっと細田守版「時をかける少女」のシーンを思い出す夕日具合だったので撮ってみた。

今年は絶不調のカープの、かつての本拠地だった旧広島市民球場跡。そこに残されたライト側外野スタンドの一部を撮ってみた。今の成績のままだったら、観客の足も多少遠のくのではないか、かつてのように当日思いついて球場に行っても、外野には平気で入れるようになればいいな、とか思ったりする。でも、あまりに弱いのも困ったもんで、そこらヘンの塩梅が難しいね。

打てない打線に鉄人の力を与え給え。それにしても手向けられた白いバラがよく似合うな。シブいぞ。

来週、旧市民球場跡で開かれるイベント。天気が良ければ行って若い連中がスケボーだのバイクだのでクルクル回っている写真を撮ってみようかな、などと思っている。スマホアプリ登録すれば入場無料。その上顔認証の実証実験もやったるらしいので、とりあえず登録してみた。写真はスマホで撮影したので、撮り直そうと思ったけど出来なさそうで完全無修正。そんなわけでとりあえず無精髭を生やしたヘンなおっさんの写真が登録されてしまった。ひとには見せられんな。

家の裏にいるネコ親子(たぶん)。向かって右側のが母親っぽいんだが、彼女のお腹は少し大きいようで、もう少しすると小さなな兄弟姉妹がうちの庭あたりにコロコロしてるかもしれない。可愛いけど、うんこされるのがちょっと困るんだよな。

いじょうおしまい。

初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす

さくらは満開であります

元号「令和」が公布されテレビを中心にその話題で盛り上がっております。皇太子が即位されることはおめでたいことでありますが、新しい天皇が戴く「令和」という元号については、ちょっと騒ぎすではないいかと多少の違和感が残ります。が、元号自体はその響きなどから、良いものに決まったなと言うのが素直な感想です。

初めて和書から元号が採用されたとのことですが、題名に引用した元号のもととなった万葉集(ちなみに斎藤茂吉氏は「まんにょう」と発音してたことを、ご子息の作家 北杜夫氏がエッセイに書いてました。それはともかく)の文章は、どう見ても漢文の読み下し的な雰囲気満載もので、「日本だ日本だ、エライスゴイ」と単純に喜んでいる場合ではない気もしますが、それは今回の投稿とは関係ないこと。

今回も前回と同じく写真は桜であります。季節柄、仕方がありませんね。

たいていのチャンスのドアにはノブが無い、自分からは開けられない

 広島には浅野の殿様の庭だった「縮景園」という日本庭園があることは、これまでもこのブログで何回も書いてきていますし、そこで撮った桜だの紅葉だのの写真もアップしてますので、まあそういうところです。

その縮景園に今年も夜桜の写真を撮ろうと考えてましたが、ここのところいろいろと会社外で作業をしてたこともあってか、夜桜特別開園が4月4日までということをすっかり失念しておりました。その4月4日、久々に自分の席に座り昼休みに縮景園の桜の咲き加減をスマホでチェックしてたところ、夜桜特別開園が今日までということに気づいてのんびりと翌日の金曜日に行こうと思ってた自分としては「愕然」としたわけです。(おおげさ)

「今年は諦めるか…」などという弱気が心を過ったりもしたものの、この先はたして何回桜が見られるかもわからないようなジジイにとっては貴重なチャンスをみすみす逃すことは避けるべきだとおもい、「えい、ままよ、ダメ元でスマホじゃ。スマホ写真がへぼへぼでダメダメでも見るだけとしても行くべき!」と、街が少しばかり暗くなり始めた頃を見計らって、白島線に乗り縮景園へ向かったのあります。目の前にあるチャンスにはとりあえずチャレンジしてみるべきでしょう。

だれかが開けてくれたときに、

迷わず飛び込んでいけるかどうか、

そこで力を出せるかどうか。

ちはやふる23巻の第百二十一首より 

(オレがこの言葉を知ったのは、映画「ちやはふる 結句」でした)

iPhone8で撮った写真もなかなかの出来

当日は夜桜特別開園の最終日とあって入場券売り場の前には列ができており、「最後尾」と書いてある看板を持った係の人も繰り出していたくらい混雑していました。そんな混雑した列を案内整理しているひとが、オレの前に並んでた二人連れの御婦人方に向かい「もし65歳以上でいらっしゃったら、証明書を提示されれば入場無料です」と丁寧に説明してた。何たる親切な対応。もっとも説明された御婦人方、お一方はその対象になるらしいけど「どうしようかなー」的な反応で、女性はいくつになっても年齢を若くしておきたいという気持ちがひしひしと伝わってきているような気がしましたね。

で、写真です。縮景園の中は多くにひとで賑わい、園内のベンチでお弁当を広げているひとなどもあり、それぞれで桜を楽しまれておりました。

桜にiPhoneを向けてたら、たまたま着物を着た女性が桜を背景に写真を撮っている姿が目に入ったので、その人を少し映し込むように撮ってみたら、なんだかモデル撮影っぽい写真になったというわけです。でもメインは(残念ながら)着物女性ではなくて桜。

広電白島線の「縮景園前」電停を降りて広島県立美術館の前を通るとき、ガラス越し見えた桜がなかなか綺麗だと思ってました。なので帰りにもちょっと気にしていると、目に前で年配のご夫婦がロビー入って行かれました。すでに美術館自体は閉館してたけど、ロビーには自由に入れるようです。年配ご夫婦に少し遅れて入って見ると、想像通りそのガラス越しに見るライトアップされた桜は見事なものでした。(上の写真の奥にある建物が広島県立美術館

今回カメラを持ってくるのを忘れた関係で、撮影はiPhone8のバックカメラです。撮影にはiPhoneのカメラアプリではなくAdobe Lightroom CC mobileを使ってRAWで撮影した後に、自宅でLightroom CCを使い現像したものです。元データはもっと白飛びしているとかノイズが出まくりじゃないかと思っていたものの、HDRとRAWの威力がてきめんで思ったよりもきれいに撮れてて驚きました。ただしApple自慢のA11 bionic SoCでも画像データファイルはその分大きいことから処理にはそれなりに時間がかかっていたこと、クラウド連携をモバイル可としていると写真データアップロードのためにそれなりのパケットを使用してしまうだろうことなど注意が必要です。また画像ファイルサイズが大きいために、Lightroom CC mobileをバックアップ対象にしていたために、iPhoneが「iCloudにバックアップ出来ないよー」という悲鳴をあげてきましたので、そこらあたりの管理には注意が必要であります。(100枚で2.5GBくらいでした)

翌日は平和公園などへも行ってみる

通勤途中に目に入った平和公園の桜が満開で、会社からそれほど遠くないこともあってその日の退社後に行ってみました。多くの花見客と外国人観光客で大賑わい。週の頭の寒さから変わって暖かくなってきたので花は満開だし寒くはないしで、皆さん楽しそうでしたね。

 平和公園を後にして帰ろうと思ったけれど、まだ時間が少し早かったからこちらも毎年写真を撮ったりしている広島駅近くの猿猴橋まで行ってみました。

 こちらもレトロな橋の雰囲気と桜がいい感じでした。 

現場からは以上です。

「ねがはくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」

ちはやふる 結び」をみてちょっと感動してしまいました

「上の句」「下の句」ともに広瀬すずちゃんを始めとした登場人物がみな魅力的で、もう今のオレにはない瑞々しい若さが爆発しながらも、その裏にチラリと見える彼ら彼女らの葛藤が、おっさんの胸にも届いたもんですが、それを越えて素晴らしかったのが「結び」でした。

感情の動きをちょっとした仕草や表情で表現する演出は、昨今のすべての気持ちをセリフで説明してしまう日本映画に辟易していたので、よけいに良い映画だと思った理由かもしれませんね。

 

ちはやふる-結び- (レンタル版)
 

 

そんなもんでタイトルは西行法師の有名な和歌にしてみました。残念ながら百人一首には含まれていませんがね。

そんなわけで今回は桜です。ぼちぼち満開になった地域もあるようだけど、オレが住んでるあたりではまだ三分咲きくらいで満開は来週中盤くらいかな?という印象でした。

ではちょっと肌寒い中で撮った桜の写真であります。花曇りだったので少しぼんやりした写真ばかりですが、どうぞ。

このときだけパァーッと陽が差してきた。

桜並木が続く土手を歩いていたら、近くの家でお母さんと思われるひとがランドセルを背負った女の子の写真を撮ってた。お姉ちゃんらしき子もその姿を見ている。今年一年生になるんだろうな。オレも一年生になるときに同じように親に写真を撮ってもらった記憶があるぞ。もう50年近く前になるのかな。いいね、一年生。おめでとう。

もう一つ、近所で有名な古くて大きい枝垂れ桜。ソメイヨシノよりも早めに満開になるので、すでに半分くらい散っていたけど、でかいこともあり見事な桜でありますね。

 

以下は昨年以前のさくら。

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今年もまた縮景園の夜桜を見にゆく予定。

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今年も「春を呼ぶ 清盛まつり」

行ってきました、宮島へ

全国的にぼちぼち桜の開花がニュースになるこの季節、毎年宮島で行われるのが「春を呼ぶ 清盛まつり」であります。平清盛公の栄華を偲び、当時を思わせる衣装を着た人たちが、人で溢れかえる表参道商店街を(なんだかテキトーに)進みます。

宮島でのイベントではおなじみの、とりあえずポスターはそこら中に貼ってあるけれど、島に渡ったフェリー乗り場で特にチラシを配布するなど宣伝しているわけではなく(スナメリの赤ちゃんが生まれた宮島水族館はチラシを配ってた)、とりあえず厳島神社観光で来てみたら、なんだか行列をやってたという雰囲気の観光客の人達の反応でした。

ちょっと早めに島に渡ったら、行列出発点となるフェリー乗り場前広場では、今年の清盛役である元サンフレッチェ広島森崎浩司氏のトークショウ(?)が開かれていた。事前に観光協会のHPなどをチェックしていたオレですら知らなかったイベント。ポスターをよく見れば書いてあったことに気づいたんだが、せっかくの機会だし、ファンにはたまらんだろうからもっと宣伝しろよ、というのが正直な気持ちであります。

サンフレッチェ広島を支えたレジェンドの一人なはずなのに、この観客数では寂しすぎるんじゃないでしょうかね。

このまつりは毎年押しかけて写真を撮っているので、写真を撮るべきスポットが大体決まっている。まずはその第一チェックポイントで行列を待つ。

そこはフェリー乗り場から表参道商店街へ入る直前の道が直角に曲がっており、そこは海岸側を通る道への門(正月、花火大会以外、普段は閉まっている)のそばなので、その門柱には「日本三景 安芸の宮島」などと書いてあるもんで、皆さんが記念写真を撮るポイント。待ってるオレにも「写真撮ってくださいな」と頼んで来る人もいて愛想よく撮ってあげたりもしたんだが、何人も続けて頼まれると面倒くさくなってくるだろうし、撮ったら撮ったでその写真がうまく写ってなくてがっかりされたらどうしようとかいろいろ考えてしまうから、ちょっと怖めな顔をしてあたりに殺気を振りまいていたら、それ以降は誰も頼みに来なくなった。ああよかった。

13:00出発と聞いていたんだが、なぜか早めの出発になったらしい行列が、地元宮島学園のブラスバンドの演奏に乗って進んできた。今年から宮島観光親善大使のお嬢さん方が交代されたらしい。大使のお嬢さん方は確かに都会のモデル然とした人たちと比べると多少見栄えは劣るかもしれないが、可愛らしいのはもちろん地元でのんびりと育った品の良さげな雰囲気の女性たちで、毎年毎年ステキだよなぁ、と思っておりますぜ。

このポジションで先頭の大段幕を撮影後には、海岸線の道を通って表参道商店街にある次の撮影ポイントへ移動する。今年は一つ曲がる角を間違えて、大混雑の表参道商店街に突入してしまった。そのため多少遅れての到着となったものの、目的地にはまだカメラジジイを始め誰の姿もみれず。ゆっくりと位置取りして、改めて行列を待つことに。

この場所は宮島派出所の眼の前にある信用金庫の店舗入口で、そこはなぜか一段高くなっている。そのため前を観光客の人達が通り過ぎたりしてもひどく邪魔にはならないのですね。また商店街の道路上には日よけシェードが掛けられているんだが、ここは切れているので、商店街と比べてとても明るいから、写真が撮りやすいというのもありますね。そんなオレがエラそうに陣取っていると、斜向いには脚立を立てた上でカメラを構える人(多分観光協会の人)、続いてオレの隣にカメラを担いだ人がやってきた。つけてる腕章をみると地元フリーペーパーの名前が書いてあったので、一応プロか?でもカメラはオレのほうが高性能版だったぜ。(などと、観光地でで行き交うひとが持っているカメラやレンズを値踏みするのは、それが私の悪いクセ)

おまわりさんが行列するちびっこに手を振る。

地元ヒーロー、鳥神ミヤジマックス。

ちびっこの行列もあるんだが、付添の親のほうが数が多く、背が低い子どもたちはよく見えない。それらが通り過ぎて、いよいよ平清盛公一行の武者行列。

腕を振り上げ「エイエイオー」と気勢を挙げてやたら威勢がよいのは平重盛公。その前を歩きながら法螺貝を鳴らす行者さんは、大聖院か大願寺の本職のひと。一方の鎧武者はもちろん本物じゃないけどね。

琵琶法師の人は、毎年同じ方が扮装されている。膝の上のちびっこはお孫さんか?去年より大きくなったかな?山車を押している色の黒いおっちゃんは、人力車を引っ張る車屋さん。頭はハゲているわけではなく、地毛でちょんまげを結っておられる。厳島神社で結婚式を挙げられた方を披露宴会場まで送る人力車を引っ張ってたのを見かけたことがあるよ。オレの知り合いも厳島神社で結婚式を挙げて、そのときにはこのひとの人力車に乗ってたはず。

このお坊さんも多分ホンモノ。後ろのひとも、もしかすると宮島にある神社の神官の人かもしれない。

清盛公登場。

オレをどっかのカメラマンと勘違いしたのか、視線の高さが近かったからか、目線いただきました。

サムアップするサンフレッチェファンの声援に手を振る森崎氏

平清盛公はピースはぜんぞ。

景気づけに神輿も繰り出す。

毎年見かけるよさこいチーム。

ちびっこメンバーがかわいい。

宮島のひな祭りは一月遅れ。なので今が丁度その時期。ということで、こちらでもやっているのが「雛めぐり」

比較的入りやすいお寺などの写真は撮れるんだが、お店の中に飾ってあるのはなかなか堂々と入れないよな。という小心なおっさんであります。

桜は咲いてはいる木もあるものの、見頃はもう少し先。とはいえ蕾は大きく膨らんで、数輪咲いている木もたくさんありました。

宮島ではいま馬酔木がそこらじゅうに咲いているので見逃すな。

定点観測「雑貨ひぐらし

観光客で賑わう撮影スポット。

なぜかベンツに乗ってる犬。この車ごとえっちらおっちら担いでおいているひとがいたのを見つけて、速攻で撮る。周りの人もみんな撮ってる。確かにインスタ映えるわ。

 去年の清盛まつり。

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一昨年の清盛まつりであります。

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ドラマ「トリック」を観てます

ドラマを観ないオレでも面白いと思うわけで

根強いファンが多いドラマ「トリック」なんだが、いまアマゾンプライムビデオで全シリーズと映画版、特別編などすべての配信が行われているわけで、Twitterだかなんだかで、熱心なファンの人が「ぜひ見ろ」と投稿してたから観てみました。そしたらすんごく面白かった。

いまちょうど第二シーズンを観終わったばかりで、まだまだ観てないのがたくさんあるんだが、とりあえずココらへんで少し感想をかいてみようかなー、と思うぞーん。 (佐野史郎風に)

トリック 2 超完全版 [DVD]

トリック 2 超完全版 [DVD]

 

作品についての詳しい解説はwikipediaに任せておくし、いろんな細かいネタについても熱心なファンの方々に任せておく。ここで書くのは極私的な感想であって、評論でも分析でもないので、そこんとこヨロシク頼むけぇの。(石原風に読んでくれぇや、のうアニイ)

「トリック」

テーマ自体はインチキ霊媒師だの超能力者だのを、マジックのネタをキーワードにして化けの皮を剥がしてゆくってことなんだが、毎回「不思議な力を持つ人は、本当にいる」とか「(インチキ超能力者の正体を暴き続けた山田の)父親は本当に力を持った超能力者に殺された」などという謎がシリーズ全体に暗い雰囲気でのしかかっている。

主人公二人の軽妙なやり取りやツンデレ感、警察コンビのコント感を始め、広角レンズに映し出された画面の隅ずみで繰り広げられる細かいネタはすごく面白かった。観ながら、これはどこかで観たことあるよな、なんて思いよく考えてみると、これは「踊る大捜査線」をもっとコント風にした味付けなことに気づいた。観ている人たちは、そういった製作者側が仕込んだネタを見つけて喜ぶわけで、カルト的な作品として人気がでるのもわかる作りでありました。

ストーリーは、毎回登場する敵方が見せる不思議現象を、主人公山田がマジックのネタで再現してインチキを追求するも、だからといってそれが敵方がインチキをやっているという決定的な証拠にはならない、というもどかしさが何度か繰り返された後、主人公コンビの活躍により決定的な証拠を突きつけられて、物語中に発生した殺人事件の謎も解明されめでたしめでたしとうのが大まかな筋。ただし、敵方の親分が最後に残す謎めいた言葉が、主人公山田の心をかき乱しつつ次のエピソードへ続くわけで、そんなすっきりしないままシリーズが続いてゆくところが見ている間はちょっと気になるものの、次々に起こる不思議現象に対して「さてその真相は?」とどんどん興味が次へ続きてゆくという、うまい作りになっているなー、というシリーズでした。

最終回のオチはちょっと不満も残るけれど、敵方が逮捕されたあとに残された騙されていた人たちは、事件の真相がはっきりしたことにより本当に救われたのか、騙されていたときのほうが幸せだったんじゃないか、という問題提起はなかなかに重い物だと思い、その辺りがこのドラマを作った人たちが本当に言いたかったことじゃないかと勝手に解釈したりして観終わったのですね。

 

「トリック2」

「インチキ超能力の謎は解けたけど…」という微妙な気持ちが残る第一シーズンと異なり、第二シーズンはミステリードラマばりの推理モノといった雰囲気でした。

毎回”どんと来い!”上田教授のところへ持ち込まれる不思議現象に対して、山田がマジックのネタで再現して論破しようとして、何度も逆襲されるというパターンは同じなんだが、最後に明かされる真相がかなり推理小説なトリックが用いられていて、矢部警部補が事件の真相を語る山田に対して「おまえは金田一少年か?」というのもよく分かる。なので、個人的には第一シーズンよりも第二シーズンのほうが面白いと思いますたね。特にエピソード2のラストの主人公と敵方のチキンレースのあと、犯人が死ぬまでの展開はミステリーというかスリラーものとしてつくりが上手いと思うし、続くエピソード3の視聴者に犯人を二転三転と誤認させたうえで、もう一捻りした犯人の動機や仕掛けられたトリックなどすべての真相が判明する快感は、謎解き推理モノとしても良く出来ていると思います。

そんな上質な謎を展開しているにもかかわらず、登場人物の演技は1980年代のとんねるずがやってた「みなさんのおかげです」でのパロディドラマを思い出させるし、本筋とは関係ない細かい笑いのネタを打ち込んでくるしで、そういった散りばめられたネタを探して面白がるのが、やっぱりこのドラマの見方なんでしょうね。Wikipediaを観ると、シリーズ全体は寒い季節が舞台なのに、撮影時期が夏だったことから「ここらあたりは何故か暑いな。フェーン現象なんだろう」とか強引にごまかしているイイカゲンさも喜んで観るべき点ですね、たぶん。

そんなドラマを観ているうちにフジテレビの「カノッサの屈辱」を思い出したり(特に第一シリーズの毎回のエピソードの最初に出てくる過去の不思議現象の解説部分とか、全体に漂うネタ晴らしに関する解説口調な雰囲気とか)、(ネタ元とは味付けが違うけど)警察コンビのキャラクターや次回予告の雰囲気などは、松田優作主演のTVシリーズ探偵物語」風だったりと(あのドラマもシリアスな内容と、ギャグ満載のシーンが混在してた)、制作側と同年代の人間にとっては、特にいろいろと面白がれる作品であることは間違いなしであります。

最近の妙にシリアスだったり、パターンが決まった展開で出演者人気に頼ったドラマに不満をお持ちであれば、ぜひ観て損はありません。2000年代前半の作品ということもあって、すでに亡くなっている方や、今は売れているけど当時は全く無名だった人(佐藤二朗が出ていて、今と全く同じ芸風だった)も出ているので、放映当時ではなく今だからこそ楽しめる部分もありますよ。メンズノンノだかのイケメンモデルでしかなかった阿部寛が「あの容姿でふざけるとすごく面白い」と人気が高まり、のちの「テルマエロマエ」などでの怪演の基本もこの作品にあるだろうし、後にNHK大河ドラマのメインになるとは全く予想できないような小娘感満載の、まだそれほど売れてなかった仲間由紀恵の可愛らしさも必見。(オレにとっての仲間由紀恵は、「ガメラ3」の中でキャンプで仲間と別れて彼氏といちゃついている最中に、イリスに体液を吸われる「若い女性1」なのは、まあ置いといて)ドラマの中(特に第一シリーズ)では「貧乳」と揶揄されているけれど、決してそんなことはないと思うぞ。

ja.wikipedia.org 

 

たのしいひなまつり

この季節 いろんなところで雛人形を飾っている。

ここ十年くらいか、この季節になるといろんな町で雛人形を飾るイベント的なものをやっている。おなじみ宮島のひな祭りは月遅れなので、今月末くらいからやり始めるけれど、他の地区では3月3日を中心に行われる。前に竹原のそれに行った事があるし、毎年宮島は行ってる。

 

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で、今年は昨年夏に行って、誰にも出会わなかった上下町でひなまつり的イベントが開かれているってことで行ってみましたよ。

去年の夏は特にイベント的なものがなかった事もあって、通りに人がいなかったけど。

今回は時々小雨模様にもかかわらず、多くに人が行き交ってました。

町並みのそこここに雛人形が飾ってある。それも7段飾りとか豪華なやつ。何処にしまってたのかっていうくらい、たくさんある。

とりあえずそこらじゅう雛人形だらけ。

これはパンダちゃん。中国といえばパンダでしょう。

上下町はむかしは天領で、大変栄えてたらしい。なので、町には劇場がある。むかしはいろんな有名俳優が訪れて芝居がかかってたらしいが、その後映画館になり、その後廃止。現在は観光地として復刻中らしい。耐火とか耐震とかいろんな要件があって、公開もなかなか難しいらしんだが、消防署と交渉して今回公開した、と説明員のおっちゃんが他の来場者に説明しているのが聞こえてきた。

入ったときはちょうど日舞的な何かの発表会が終わったところらしかった。

どさくさに紛れて、カープ的な何かが飾ってあった。

古い町並みは魅力的なんだが、交通の便は今ひとつだし、これと言った観光の目玉がないので、普段は寂れた田舎の町。それがひな祭りになれば、華やかな町並みに変わる、そのギャップが面白いね。

前回行ったときに、開いてるんだかなんだかよくわからなかった「片野製パン所」も絶賛営業中でした。