どでかいレンズがうらやましい。
イベント会場に出没するカメラじじいは傍若無人でイカン。
地元に世界遺産の厳島神社があるのでちょくちょく島に渡り、そこで行われるイベントを撮影したりするんだが、そんな場所にはどでかいレンズをぶら下げてお互い顔なじみっぽく屯しつつ、良い場所を占領するじじい達が必ずいる。
まあオレも多少若いだけでカメラを担いだじじいであることには間違いないんだが、一応は周りを気にしつつカメラを振り回しております。
だがカメラじじいのうちでもわずかの割合だと思うんだが、自分中心に世界が回ると考えてるんじゃないかとしか思えないじじいも存在する。
今年の春、厳島神社で毎年行われる能舞台を撮影に行ったんだが、周りの人を気にしてなるべく他の人の邪魔にならないよう気をつけながら撮影しているオレの前に堂々と立ち上がり舞台にレンズを向けるじじいが出現した。最後列に立っているオレも見えづらかったが、何よりオレの前で座って見てた人は舞台が全く見えなくなってしまった。
普段はおとなしく控えめなオレなんだが、その時は思わず「後ろの人が見えないから、立って写真をとるのはやめてくれ」と言ったら、そのじじいと連れの2名のばあさんはちょっと恥ずかしそうに座って写真を撮り始めた。はじめからそうすりゃいいんだ。デカくて白いレンズを使ってるからってエラいワケじゃないぜ。こちとら7000円で買った中古レンズだぜ、参ったか。そんなこと考えつつも、本当はどでかいレンズがうらやましい。
まあそんなわけで地味な場所取り合戦が繰り広げられたりとか、どんなレンズを持って行こうかなどという事以外にもいろいろと考えなきゃいけないポイントがあるわけで、それらの事についてああしようこうしようといろいろ頭をひねるのも写真を撮る楽しみの一つかもしれんね。
桃花祭御神能の舞台は厳島神社回廊の中にあり、海に浮かんでいる。
厳島神社桃花祭御神能「小鍛治」
特設桟敷席は無料(神社参拝の拝観料のみ)だが、座布団は有料。もちろん多少冷たく固いのを我慢すれば座布団なしでもオーケー。その他お弁当もあるよ。
厳島神社桃花祭御神能「末廣がり」 着物の柄がハートマーク。
厳島神社桃花祭御神能「敦盛」
こちらは別の日の「春を呼ぶ清盛まつり」に平清盛役で参戦の山本浩二氏。周囲のファンの声援に答えつつ山車の前方にいる子供に注意するよう、係の人に指示を出す余裕を見せてた。さすがミスター赤ヘル。
これはその前年の平清盛役、引退直後の前田智徳氏。この時はものすごい人出のなか撮影したんだが、たまたま前にいたおばちゃんの声援に答える前田氏がカメラ目線になった瞬間の一枚。