極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

"MOTTAINAI"  ものは大切にしましょう。

古いからエライんじゃなくて、いまでも普通に使えるからエライんだ。

ずっとむかし「ポパイ」という雑誌の裏表紙に載ってたJ.プレス(オンワード樫山)の広告で、古いレスポールストラトが写された写真に付けられたコピーにシビレた。

「旧いものだから良い、わけではない。古くなっても活躍できるからスゴイのだ。」

 

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1978年6月1日 平凡出版(マガジンハウスじゃないよ)発行の「POPEYE」32号 *1

(よく見ると、レスポールは左利き用だな)

古いからとか新しいからとか、高いとか有名ブランドだからとかだけでアリガタガルのはカッコ悪い。

 

気に入ったものはボロボロになっても使いたがる習性は若い頃のこういったコピーに影響を受けてるのかもしれんね。糸井重里、偉大なり。

そんなわけで、学生時代に買った古いスニーカーも捨てられないまま下駄箱で眠りについております。同じモデルはいまでも売ってるんだが、「あれはフランス製じゃないからな、ホンモンじゃない。」などと勝手にウンチクをまきちらし、家人にイヤな顔をされてますね。わかってます。

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adidas StanSmith 1982年頃購入

そんなこんなで身の回りで、ずっと使い続けているものがいくつもある。要は捨てられないんだが、一度気に入ったらとことん使う。

 

時計は機械式のものが好みで、会社へ巻いていってるのはもう25年くらい前に中古で買ったもの。その時点ですでに20年くらい経ってた中古だから、いまでは半世紀前製造の「オールドウォッチ」というべきシロモノ。買った時、中古のくせに高かったんだが、当時はバブルだったし、オレも若くてチョーシにのってたしで、まあしょうがない。

その時計は、これまで何度か修理に出したんだが、そのたびにそこそこのグレードの新品時計が買えるくらいの金がかかった。でもずっと使い続けたいから、しかたがない。気に入ったモノはトコトン使う性分だしな。

今では古すぎて製造メーカーも取り扱ってくれないから、古い時計の修理専門店に頼むしかない。そんな店は地方には少ないから、どうか壊れないようにと日々、八百万の神々にお願いしております。

話は変わってカメラですが。

手元にあるカメラのうち新品で入手したのはα57本体(キットレンズは売っぱらってしまった)とTAMRONのA14だけで、それ以外はすべて中古で手に入れた。そのうち幾つかはヤフオクで落札したんだが、幸いなことにトラブルには遭遇せず、気持ち良い取引ができたのはラッキーでしたね。

それらのカメラやレンズなんだが、中古だがなんの問題もない。(問題に気づいてないだけかもしれないが)これまたラッキー。新型のほうが性能が良いんだろうが、全然気にしない。軍資金は非常に乏しいしな。

カメラ使いの先達は「カメラは消耗品だが、レンズは資産」などという名言を残されているが、手元にある30年近くも前の中古レンズがいまでも普通に使えるのは素晴らしいと思う。確かに資産といっても良いかもね。高いレンズは特に。

 

DSC00713.jpgflic.kr *2

モッタイナイからものは大切にしましょう。

20世紀前半に作られた化石のようなオールドレンズがm4/3やα7で蘇ったように、いま使い物にならないと思ってても、のちのち蘇るかもしれないし。みたいな考えに取り憑かれてるんだな。

などという「オレって古いものを大切に使ってるんだぜ」っていうか、言い方を変えれば「ものを捨てられない性分なんだぜ。ビンボー臭いぜ」というおっさんの自慢話兼自己弁護でありましたね。

おしまい

西洋風の狛犬はグリフィンっぽい。flic.kr *3

*1:うちには16号から350号くらいまでのバックナンバーが押し入れで眠ってるぞ。日に焼けたりシミがあったりするけどな。

*2:50mm F1.7です。いわゆる「撒き餌レンズ」らしいので、市場に沢山出てるっぽくて価格が安いです。ヤフオクで1万以内で買いました。評価サイトでは新しいソニーの50mmより良いとの評判です。

ミノルタ50mm F1.7とソニーDT50mm F1.8の勝負はミノルタの勝ち - デジカメinfo

*3: こちらもミノルタの普及品の35-70mm F4通しのズームレンズなんだが、キレイに写ります。こちらもヤフオクで一万円以下で買えました。