極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

ひろしまストリート陸上をみた

今年は元世界記録保持者で金メダリスト参加

5月3・4・5日と広島ではフラワーフェスティバルと呼ばれるイベントが行われて、3日間で150万人ちかくの人が集まってくる。大変な人混みであるわけで、あまり近づきたくはないんだが、最近行われるようになった「ストリート陸上」には、100mの元世界記録保持者で金メダリストのモーリス・グリーン氏が参戦との噂を聞きつけて、会場へ行ってみましたよ。

平和大通りの真ん中にトラックが出現

「ストリート陸上」とは通常陸上競技場のトラックの上で行われる競技を、もっと沢山の人たちに見てもらえるよう街なかでやろうということで400mハードルで活躍した為末大氏(広島市出身)が考案した競技らしいのです。もっとも競技と言っても速さや高さを競うわけではなくて、「陸上競技とはこういうもんですよ」というのを多くの人に見てもらうことが目的のようですね。なのですべての競技が行われるのではなくて、為末氏をはじめ陸上界のトップだった選手らが道路の真ん中に設置された走路を小学生たちと一緒に短距離を走ったり、普段は近くで見るチャンスがない競技(今回は棒高跳び)をやってみせたりと、いろいろと考えられていましたね。

かつて陸上競技部にいたオレとしては、近くで棒高跳びなどもみた経験があるので、それほど驚かなったけど、いままでTVや競技場のスタンドからしか観たことがない人が、いきなりほぼ真横&真下からボウタカ(陸上関係者は棒高跳びの事を”ボウタカ”と呼ぶ、って言うかオレが現役の頃はそう読んでた。ちなみに為末大氏の400mハードルのことは”ヨンパー”と言った)みて、棒を持ちながらの助走の勢いやマットに落ちる音などの迫力はやはりかなりのインパクトを感じたと思いますね。

オレの周りで見ていた人たちからも練習の時点からマットに落ちる選手を見て「おおー」などという歓声が上がってましたし。

▼動画も少し

#ひろしまフラワーフェステバル #ストリート陸上

最後まではみられなかったんだが

競技開始一時間前くらいから会場にいたんだが、最後まで見ないまま帰ってしまったわけで、モーリス・グリーン氏や為末大氏が小学生と対決した場面は見ていない。他に見にゆきたいものがあったからとはいえ、ちょっと残念だったんだが、とても気さくなモーリス・グリーン氏や終始なんだかとてもうれしそうな為末大氏を見られただけでも良かったんじゃないかな。競技開始30分前位から、地元TV局のアナウンサーが前説的にいろいろと話しをしたり、出てきた女子アナのひとが可愛かったりと、まあ良かったなと思ったりしましたね。

Apple Watch装着のこのアナウンサー氏は、モーリス・グリーン氏と同じくらいに体の色が濃かった。

競技を仕切ってる人たちはイベントスタッフと地元の陸連関連の人だと思うんだが(知り合いは見当たらなかった)、小学生をはじめとする観客に棒高跳びの棒を実際に触らせてみたり、一人で持ち上げさせたりと普段出来ない経験は子どもたちにとってはとても興味深かったんじゃないかと思いましたし、こんな地道な活動が競技人口を増やすことに繋がるんだろうな、と思ったりしましたね。我らがアメフトもこういう人が沢山集まる場所でもっとなにかやれば良いかもしれんと思ったりもしましたわ。

 

▼大人が見てるラインより内側に子供専用の観戦エリアが設けられていた。子どもに興味を持ってもらおうという意図が見えるね。

モーリス・グリーン氏はいいひと

定時刻より少し前に登場していきなりステージに上がろうとしたり、周りの人の声援にも気軽に答えたりとモーリス・グリーン氏はいいひと。

▼後ろの女性は通訳のひと

確かに現役時代の写真と比べると太っているものの、偉大な金メダリストは司会のアナウンサー氏の定型的な質問にも一つ一つていねいに答えていたし、終始楽しそうにしていた。まあそれなりのギャラをもらっているから愛想が良いと言われればそうかもしれんが、あの様子はそれだけじゃなくて本当にいい人なんじゃなかと思いましたね。

小学生にも熱心に指導されてたし、ずっと楽しいそうで見ていてとても良い雰囲気でした。間近に接した小学生たちには強烈なインパクトを与えたじゃないのかな。彼ら彼女らの中から、将来のトップ選手が出てくればいいのにね。今後開催されるオリンピック代表選手が表彰台に登って「あのときモーリス・グリーン氏に会ったのが本格的に競技を始めたきっかけです」なんてインタビューで答えたりして。

▼為末氏もたのしそう

▼二人で何やら密談中

パラリンピック代表 佐藤圭太選手の義足は毎年改良されているとのこと。スパイク部分にはナイキのマークが見えるが、これってナイキ製?

▼通常はバーを使うが、今回はゴムバンド

▼天気がよく日差しが強い。時折強い風も吹いてた

▼胸板などは厚いが、背はそれほど高くないモーリス・グリーン

▼任川パラリンピック優勝の佐藤圭太選手

アテネオリンピック400m出場の伊藤友広選手

棒高跳びは前広島県記録保持者萩原翔選手と広島工大高出身の下瀬翔貴選手

www.hiroshima-ff.com

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第40回 ひろしまフラワーフェスティバル (40th Hiroshima Flower Festival) | Flickr - Photo Sharing!