自然の都合で進行が決まるのが自然
厳島神社 管絃祭へいったのです
毎年旧暦6月17日に行われる厳島の管絃祭ですが、今年は潮の関係で一時間前倒しで行われました。グレゴリオ暦の曜日に関係なく、潮の状況でタイムスケジュールも変更される自然に任せた行事の管絃祭。神様の都合で進行が決まる。これぞ祭り。観光化されすぎず、神様のために地元の人達が粛々と執り行う。世界遺産という商業主義に流されない厳島神社は素晴らしい。
管絃祭は夕方の引き潮となる時刻から神様を本殿から輿で御座船に乗ったいただくことから始まるのですが、なにぶん平日なもんで参加は夜の部のちょうちん行列から。行列参加者に無料で配布されるちょうちんも今年で3つめとなりました。
祭りの最後は厳島神社の回廊の狭い枡形の中で船を三度回します。回廊をぎっしりと埋めた観客からは歓声が上がり盛り上がりも最高潮。今年は一時間前倒しだったので23時ころ行われたのですが、通常は真夜中あたりに執り行われます。この日の本土へのフェリーは特別ダイヤで0時発が最終なので、今年は余裕を持って見られましたが、普通は最終フェリーの時刻を気にしながらドキドキしつつ見なければなりません。じっくり見たいならば島に泊まるしかない。観客の中にも旅館の浴衣姿の人たちがいらっしゃるのを見かけましたよ。