高いカメラを持ったからってかっこいい写真がとれるわけではない、しかし…
CP+のニュースをみているとα7IIIが欲しくなる。
伊集院光氏がラジオで「別にそれじゃなきゃ撮れないってわけじゃないけれど、やっぱりほしいα7III」と言ってたのを聞いて、そうだよなーと思いました。
写真家の田中長徳氏はブログで「デカイカメラは虚仮威し」と看破されておりました。「デジカメだからってやたらめったら撮るのじゃなく、じっくり考えて撮るべし」という教えにはちょっと共感出来ない部分もあるんだが、「デカイカメラ=エライ」わけではないという意見には賛成です。まあワタクシのそんな考えの中には、高いカメラやレンズが変えなくて悔しいという気持ちがかなりはいっているわけですが、それはヒミツにしときます。
高いカメラを使ったことがないことはない。
さてそんなワタクシですが、二年前にソニーのモニター募集に応募したところ、見事α7が当たって3ヶ月くらい使ってた時期がありました。一緒にソニー製の標準ズームレンズとツァイスの55mm f1.8というレンズもついてきたのですが、ツァイス製のレンズなど使ったことがなかったからウカレて55mmばかり使ってました。
で、値段が高いカメラとかレンズで撮った写真ですが、やすいかメレで撮った写真撮比較する場合、正直PCのディスプレイやスマホで見ている限りではそれほどの差は感じないと思います。まあ見る人が見れば良し悪しもわかるんでしょうが、ワタクシのような素人には大きな違いはないと思いますね。
そんな「両者の違いがわからん」と言ってるのは、実は今現在のカメラ資産で満足するよう自分に言い聞かせているっていう部分もあることは自覚しておりますし、シロートだから判別するセンスがないということもあるでしょう。
そんな素人のおっさんが知ったかぶりでフルサイズのカメラを抱え、偉そうに被写体の前でひとを押しのけるようにして踏ん張っているのは滑稽を通り越して哀れにも思われます。そんな風にみられるよりも素直に「シロートでごめんなさ~い」というオーラを発しつつ、時々発作的に鋭い写真を撮ってる方がカッチョいいなぁと思っております。
まあそんな言い訳三昧はおいときますが、ショージキなところα7で撮った写真を見るとなんだか違う気がするのですね。フラシーボ効果に違いないと思ったりもするし、画角やレンズの明るさ、センサーサイズが違えば同じようなものをとっても印象は変わるのは当たり前だろうとも思います。しかしやはり高いカメラとレンズのほうがいい感じに撮れてるなーという思い込みもあったりするので、やっぱり高性能の新製品が目白押しな展示会に押し寄せるヒトタチの気持ちもわからんでもないわけです。
凡例
この写真は京都の八坂神社前交差点にある看板を撮ったもの。こちらはOlympusのE-M5にLumixの標準レンズを取り付けてで撮ったもの。まあ普通に写っており、特に不満はありませぬ。
こちらの写真は同じ場所で同じ看板をα7とツァイス55mmで撮ったもの。明るいレンズの開放だしフルサイズなので、バックのボケ具合が違う。こちらのほうが全体なんだかほわーんとした感じで、その中の看板が比較的くっきりしているから、ちょっとミニチュアっぽくも感じますよ。
比べてみると感じが違う。どっちがいいかどうかは好みの問題だろうけど、α7出とったほうがいわゆるコンパクトデジカメやスマホで撮った写真とはひと目で違いが判るから、こっちの方が良いという印象を受けますね。
下のは同じくα7+ツァイス55mmで伏見稲荷で撮った写真。
きれいな着物を着た女性がくっきりとし、一方の背景はボケている感じが、スマホでは撮れない「カッチョいい」写真だと感じる要因でしょう。
こっちの写真も前と後ろのほんわか具合が「ちがうぜ」と思います。
まあそんなことを書いているわけですが、「ぼけ」が重要というならば広角の風景写真であれば三脚使って撮ってる分には、カメラの良し悪しはそんなに変わらん気もしますね。
最後の写真は横浜象の鼻パークから赤レンガ倉庫方面をE-M5+SIGMA 30mm f2.8撮ったもの。夜景でシャター速度が1/6ですが、強力な手ブレ防止機能のお陰でなんとか手持ちで頑張ってます。これくらい撮れればいいでないかい?と思いますわ。ただしもっと高いカメラで撮ればもっとキレイに撮れるかもしれないというのは有ると思います。
さて上の写真の注目ポイントは佇む一人の女性ですね。このあと彼女は横浜港に飛び込むこともなく、颯爽と帰っていかれました。
まあそんなこんなですが、やっぱりいいカメラは欲しいですな。おしまい。