極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす

さくらは満開であります

元号「令和」が公布されテレビを中心にその話題で盛り上がっております。皇太子が即位されることはおめでたいことでありますが、新しい天皇が戴く「令和」という元号については、ちょっと騒ぎすではないいかと多少の違和感が残ります。が、元号自体はその響きなどから、良いものに決まったなと言うのが素直な感想です。

初めて和書から元号が採用されたとのことですが、題名に引用した元号のもととなった万葉集(ちなみに斎藤茂吉氏は「まんにょう」と発音してたことを、ご子息の作家 北杜夫氏がエッセイに書いてました。それはともかく)の文章は、どう見ても漢文の読み下し的な雰囲気満載もので、「日本だ日本だ、エライスゴイ」と単純に喜んでいる場合ではない気もしますが、それは今回の投稿とは関係ないこと。

今回も前回と同じく写真は桜であります。季節柄、仕方がありませんね。

たいていのチャンスのドアにはノブが無い、自分からは開けられない

 広島には浅野の殿様の庭だった「縮景園」という日本庭園があることは、これまでもこのブログで何回も書いてきていますし、そこで撮った桜だの紅葉だのの写真もアップしてますので、まあそういうところです。

その縮景園に今年も夜桜の写真を撮ろうと考えてましたが、ここのところいろいろと会社外で作業をしてたこともあってか、夜桜特別開園が4月4日までということをすっかり失念しておりました。その4月4日、久々に自分の席に座り昼休みに縮景園の桜の咲き加減をスマホでチェックしてたところ、夜桜特別開園が今日までということに気づいてのんびりと翌日の金曜日に行こうと思ってた自分としては「愕然」としたわけです。(おおげさ)

「今年は諦めるか…」などという弱気が心を過ったりもしたものの、この先はたして何回桜が見られるかもわからないようなジジイにとっては貴重なチャンスをみすみす逃すことは避けるべきだとおもい、「えい、ままよ、ダメ元でスマホじゃ。スマホ写真がへぼへぼでダメダメでも見るだけとしても行くべき!」と、街が少しばかり暗くなり始めた頃を見計らって、白島線に乗り縮景園へ向かったのあります。目の前にあるチャンスにはとりあえずチャレンジしてみるべきでしょう。

だれかが開けてくれたときに、

迷わず飛び込んでいけるかどうか、

そこで力を出せるかどうか。

ちはやふる23巻の第百二十一首より 

(オレがこの言葉を知ったのは、映画「ちやはふる 結句」でした)

iPhone8で撮った写真もなかなかの出来

当日は夜桜特別開園の最終日とあって入場券売り場の前には列ができており、「最後尾」と書いてある看板を持った係の人も繰り出していたくらい混雑していました。そんな混雑した列を案内整理しているひとが、オレの前に並んでた二人連れの御婦人方に向かい「もし65歳以上でいらっしゃったら、証明書を提示されれば入場無料です」と丁寧に説明してた。何たる親切な対応。もっとも説明された御婦人方、お一方はその対象になるらしいけど「どうしようかなー」的な反応で、女性はいくつになっても年齢を若くしておきたいという気持ちがひしひしと伝わってきているような気がしましたね。

で、写真です。縮景園の中は多くにひとで賑わい、園内のベンチでお弁当を広げているひとなどもあり、それぞれで桜を楽しまれておりました。

桜にiPhoneを向けてたら、たまたま着物を着た女性が桜を背景に写真を撮っている姿が目に入ったので、その人を少し映し込むように撮ってみたら、なんだかモデル撮影っぽい写真になったというわけです。でもメインは(残念ながら)着物女性ではなくて桜。

広電白島線の「縮景園前」電停を降りて広島県立美術館の前を通るとき、ガラス越し見えた桜がなかなか綺麗だと思ってました。なので帰りにもちょっと気にしていると、目に前で年配のご夫婦がロビー入って行かれました。すでに美術館自体は閉館してたけど、ロビーには自由に入れるようです。年配ご夫婦に少し遅れて入って見ると、想像通りそのガラス越しに見るライトアップされた桜は見事なものでした。(上の写真の奥にある建物が広島県立美術館

今回カメラを持ってくるのを忘れた関係で、撮影はiPhone8のバックカメラです。撮影にはiPhoneのカメラアプリではなくAdobe Lightroom CC mobileを使ってRAWで撮影した後に、自宅でLightroom CCを使い現像したものです。元データはもっと白飛びしているとかノイズが出まくりじゃないかと思っていたものの、HDRとRAWの威力がてきめんで思ったよりもきれいに撮れてて驚きました。ただしApple自慢のA11 bionic SoCでも画像データファイルはその分大きいことから処理にはそれなりに時間がかかっていたこと、クラウド連携をモバイル可としていると写真データアップロードのためにそれなりのパケットを使用してしまうだろうことなど注意が必要です。また画像ファイルサイズが大きいために、Lightroom CC mobileをバックアップ対象にしていたために、iPhoneが「iCloudにバックアップ出来ないよー」という悲鳴をあげてきましたので、そこらあたりの管理には注意が必要であります。(100枚で2.5GBくらいでした)

翌日は平和公園などへも行ってみる

通勤途中に目に入った平和公園の桜が満開で、会社からそれほど遠くないこともあってその日の退社後に行ってみました。多くの花見客と外国人観光客で大賑わい。週の頭の寒さから変わって暖かくなってきたので花は満開だし寒くはないしで、皆さん楽しそうでしたね。

 平和公園を後にして帰ろうと思ったけれど、まだ時間が少し早かったからこちらも毎年写真を撮ったりしている広島駅近くの猿猴橋まで行ってみました。

 こちらもレトロな橋の雰囲気と桜がいい感じでした。 

現場からは以上です。