極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

厳島神社 玉取祭を見にゆく

朝も早くから船に乗って

8月20日の土曜日に厳島神社の神事「玉取祭」が行われるので、朝早くからフェリーに乗って宮島へ行きました。

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

午前八時過ぎの商店街はまだ開店準備中で歩く人は殆どいない。

 

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

大鳥居前には祭りを盛り上げる地元の太鼓保存会(だったか)の人たちが準備中。「祭」印のハッピを着た少年もこの太鼓軍団の一員だったよ。

 

同じフェリーに揃いTシャツを着た一団がいて、なんだろうなーなどと思ってたら、玉取祭に参加する地元消防団の人たちで、厳島神社へ入ると関係者向けの受付で愛さした後に控室っぽいところへ入っていった。

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

8時30分ころからは本殿で神事が執り行われ、雅楽の音が聞こえてきた。四人の関係者と思しき人たちが本殿前に座ってる。

 

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

本殿では雅楽の調べに乗っていろんなお供え(か?)ものを本殿前に運び、その後神主さんが何やら祝詞っぽいのとか榊でお祓いしたりとかした後に、また雅楽にのってさっきお供えしたものを引き上げている。去年の秋の舞楽奉納の時も同じ段取りでやってたから、コレが神様に対するご挨拶のしきたりなんでしょう。

やっと始まる

前にも書いたけど厳島神社の神事って神様向けだから、人間の都合通りには進まない。観光協会サイトには「祭典開始8:30頃、争奪戦開始9:00頃」と書いてあったんだが、玉取祭で争奪する「宝珠」が本殿からしずしずと運びだされたのが9:20頃。やはり神様の行事はのんびりと進んでゆきます。

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

笛の音に乗り、榊でお祓いしつつ運びだされる「宝珠」。回廊を歩くときにはスリッパを履くので、その置き場所について細かく指示を出していたのが笛の人。

 

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

 

宝珠が運び出されると入れ替わりにふんどしいっちょの男たちが本殿前でお祓いを受け、神様に挨拶をする。この人達が地元商店街と消防団の有志たち(だろうね)。左の人が着ているハッピには「表参道商店街」と書いてあった。

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

 

宣伝しているのかしていないのかよくわからんけど、参道海沿いには見物人がずらりと並ぶ。一眼カメラ持参のヒトはオレ見たくカメラじじいだが、それ以外の人達はおそらく観光客。本殿にも同様に参拝に来られた観光客の人が沢山いたんだが、行事目当ての人は殆どいない様子で、そこここで「これから何が始まるの?」的な会話が交わされていた。時間が不定な部分でツアーのスケジュールには組み込みづらいとは思うんだが(実際ツアーで参拝の人たちが時間がなくて行事を観られなかったようだった)、観光協会としてはもう少し上手くやれんかね。まあ神様向けの行事だし、ヘンに観光化されてもちょっとね、とか思うしで、このままでいいか。

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

案内にある「9:00頃開始」を信じて早くから場所取りしている人も見かけたが、待ちくたびれたんじゃないかな。

 

いよいよふんどし野郎が海に飛び込んで争奪戦の開始

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

 今年の玉取り勇者は宮島で人力車を引っ張っている人らしい。福男だからこのヒトが引く車に乗れれば、福にあやかれるって算段ですな。

 

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

昨年、一昨年と同じように写真を撮ったんだが、今年はそれ以前にあった「人間ピラミッド」というか「人間櫓」的なやり方ではなく、ひとりが別のもう一人を抱えて放り投げる戦法で攻めてみた。なので櫓が立ちそうで崩れそうでというスリリングな展開が見られず少し残念。

ただし宝珠が乗った箱(?)に飛びついたりよじ登ったりする様子を見て、見学者からは歓声が上がってたからまずまずの盛り上がりだったのでしょう。

 

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

見学の帰りに見つけたシカちゃん。毛皮を着ているから暑いだろうな。

 

玉取祭を見終えて、宮島に渡ったら恒例の大聖院へゆく。暑くて途中で帰ろうかと思ったけど、まあ恒例だしと自分に言い聞かせる。

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

とりあえず鐘をつく

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

五百羅漢の道を通る。この人、眉毛長すぎw

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

厳島神社 玉取祭 2016 (Itsuku-shima shrine TAMATORI Festival 2016)

お寺の境内には沢山の風鈴が吊り下げられていて、涼し気な音を響かせていました。が、暑いものはやっぱり暑い。

なんだかんだで帰りは午前11:00頃のフェリー。この日も宮島には沢山の観光客が訪れていたんだが、商店街も観光客もピークを迎える時刻で、入れ違いに日本人外国人団体カップル独り者問わず沢山の人々がフェリーから降り立って来ておりました。

夏休みも終盤。小中学生はちゃんと宿題やったんか?