極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

宮島へゆく(4ヶ月ぶり今年5回め)

ぼちぼち紅葉の季節でせうか

厳島神社はご存知平清盛公が今の豪勢な形にしたわけで、そんな平家イケイケ時代に奉納したのが国宝の平家納経ですね。厳島神社の回廊出口の目の前にある厳島神社宝物館ではそのレプリカが常時展示されているんだが、モノホンが見られるのは毎年11月の年1回開催される「厳島神社宝物名品展」だけ。で、毎年違う品が展示されるのでここ数年毎年見に行ってたわけで、今年もうまい具合にゆく機会が持てたので行ってきましたよ。

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厳島神社宝物名品展チラシ

チラシが超地味。宣伝もあまりしていないのでたくさんの観光客が前を通るもののほぼスルー。公開初日の10時半くらいに現地に到着しましたが、おそらく私と家人が最初の来場者だったのではないかと思われます。その後、ぼちぼち来場者が来たけれどね。

イベント告知のHPはこんな感じ。地味すぎて開催されることを知っていないと見つけられない。島へ渡るフェリー乗り場にも全く告知らしいものは見えなかったし。派手に宣伝しないのは厳島神社の平常運転。

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宮島観光公式サイト

http://www.miyajima.or.jp/new/?p=5262

昨年までは地味な入場チケットにその年に公開される平家納経に描かれた絵をモチーフとしたA5サイズくらいのクリアファイルが付いてきたんだが、今年はチケットの半券が絵葉書っぽいデザインになっていてクリアファイルはなし。その上絵葉書になったのは平家納経ではなく、なぜか江戸時代に奉納された木更津から望む富士山が描かれた絵だったので少しガッカリ。

会場前には普段はない案内看板があるんだが、地味すぎて風景に同化してしまっている。

入口前には一応ポスターが張り出されている。でも誰も振り向かない。

会場は宝物収蔵庫の一角(20畳位の広さか?)で、建物自体も非常に地味で見過ごしてしまう風情。普段は非公開で門が閉じられているので、初めて行ったときには「本当にここでいいんだろうか?」と不安になったくらい。

展示室は撮影禁止なので当然写真などはなしでございます。

展示物の目玉は平家納経。金粉や金箔などをふんだんに使った見事な造りの巻物で、描かれた絵を近くで見ると作者の筆使いがわかる。一部傷んでいるような部分あるが、とてもきれいなまま残っっており、これが今から800年近く昔に作られたものかと思うと、それだけでなんだかスゲーという気持ちになるね。

平家納経の他には平清盛平頼盛直筆の写経が展示されていて、これまた近くで見るとその筆使いがわかるわけで、そんなものを目の前にするとあの有名な平家一門と同じ空間を共有している気がしてきて、これが古いものをみる醍醐味だと思いますよ。

その他なぜか横山大観の「屈原」というどでかい絵が飾ってあって、こいつもなかなか素晴らしいと思いますた。

横山大観屈原

https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%88%E5%8E%9F+%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E8%A6%B3&lr=lang_ja&hl=ja&tbs=lr:lang_1ja&sxsrf=ACYBGNS1MSKRUSb7cXA3dbeX-65jgPhiRQ:1573483378884&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjAz-6usuLlAhVFJaYKHQ08CC0Q_AUIEigB&biw=1280&bih=666

さて国宝を愛でたあとは、まだ少し早いと思いつつも紅葉狩りですね。

 日当たりが良い場所は紅葉が進んでいる。岩総本店の横にあるこの場所はいつも早めに色づきますね。

紅葉谷公園入り口の有名な場所。少し色づいているな、という感じ。でかいカメラを三脚に据えて写真を撮ってるじーさんがいた。

平安美人もいた。

こちらも定番の撮影場所。紅葉はもう一歩。

何故かこの日はカメラを抱えたヒトを多く見かけた。

前は大しゃもじが展示されてた場所に、おもてなしトイレという建物に変わっていた。1階はバリアフリーのトイレと観光案内所。2階は休憩処。

男子トイレの入り口はなぜかキラキラな紅葉マーク

定点観測 雑貨ひぐらし

今年6月から令和の大改修の工事に入っていて、大鳥居は足場で囲まれていて見えない。まあオレのような宮島のプロにとってはこんな姿の大鳥居は見たことがないので、かえって面白い。でも観光客の人たちにとっては残念でしたね。でもこんな姿はめったに見られないので逆にお得かも。そうは言ってもやっぱり大鳥居はみんなみたいだろうから、記念写真の定番スポットには鳥居と鹿が描かれた顔ハメとか、ダミーの鳥居くらい置いといてもバチは当たらんと思うぞ、観光協会さま。

朝早くから厳島神社本殿入り口には拝観のために並ぶたくさんの観光客

現場からは以上です。