今日は風向きを読み間違えたらしい 大聖院 火渡り式
毎年4月と11月の15日に行われますよ
今年はうまい具合に日曜日だったのでやってきましたよ、大聖院の火渡り式。明日からは厳島神社の能舞台で御神能も行われるんだが、平日なので見に行けない。だから大聖院の火渡り式はしっかりと見ておきましょうね。
去年の桃花祭御神能の様子。
前日は雨がひどかったけど、朝から晴れてよかったね。
結界に張られた縄には四色の紙垂が下げられている。それぞれ青白赤黒だから、四神を表すんだろう。青:青龍(東)、白:白虎(西)、赤:朱雀(南)、黒:玄武(北)
一番エライひとが何やら難しげな事を読み上げられる。
まずは清めの儀式から。写真には撮ってないけれど、四隅に塩と水を撒いて清めることもする。近くのひとは塩や水の直撃を受ける。オレも塩まみれになってしまったけれど、これでお祓いになればそれはそれで良い。
いよいよ火をつける
火を点けたあとには、行者さんが皆で長い数珠を持って周りをぐるぐると走り回る。
本格的に火が回ってくれば、護摩木をどんどん投げ入れてゆく。
火の勢いが一段落すると、組まれていた櫓を崩す。その後に集まったヒトタチのカバンを火にかざしてお祓いをする。みんな我先にカバンを行者さんへ差し出す。
信じる宗教を問わず、もちろん人種も問わない。望むものにはみな快くお祓いをする度量の広さを見よ。
火渡りに先立ってエライ人からのご挨拶。普段は京都の仁和寺いらっしゃるとのことで、「本来であれば英語やフランス語、中国語に韓国語でご挨拶をしたものの、今日は時間の都合で出来ず残念」などという高度なギャグをカマして薄い笑いを取られていた。
お清めの塩をまく。女人だろうがなんだろうが望むのもはすべて受け入れる太っ腹。
まあこんな感じで大変な賑わいでした。他の宗教であれば、女性が肌を露出して聖地に入ることが許されないとか、異教徒は儀式に参加出来ないとかいろいろと制限があるものも有るんだろうけれど、そんなこと全く関係なくすべての民は仏の前では平等で、真言を唱えれば仏の慈悲にすがれるという発想は、なかなか良いもんだと思いますたね。
それにしても同じ火渡り式でも、メインストーリーは変わらずとも、同じく宮島にある大願寺とは細かいやり方がちがうわけで、いろいろな流派があるみたいですなぁ。
こちらは大願寺の火渡り神事の様子。
町家通りのオサレカフェ看板。
定点観測 ZAKKA ひぐらし
追記)
本ブログにアップした写真の一枚に、拡大すると明らかに個人情報が確認できる写真がありましたので、同じような写真でかつ個人情報が確認出来ないものに差し替えました。