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極私的視点(再)

思いついた時に、思いつきの文章とそれっぽい写真を大公開です。

深夜特急 の・ようなもの その1

雑文 旅行 写真

沢木耕太郎にはなれないよ

奈良、京都と高速で歩きまわった旅をした。

ビンボーなので行きも帰りも深夜バス。なので気分は「深夜特急」。

バスの中、周りはワカモンばかりだから、彼ら彼女らにとってはまさに「深夜特急」になるのかもしれないが、おっさんにとってはただのビンボー旅。

で、朝6:00に京都駅に着くやいなや、駅前のローソンでパンとおにぎりを買い、そのまま奈良へ向かいました。

法隆寺は普通の旧い寺だった

これまで奈良を訪れたことはあるんだが、出張の暇を見つけて東大寺の大仏を駆け足で眺めたくらいだったから、あの有名な法隆寺はどんなところなんだろうか、と期待して向かったわけですね。

で、着いてみるとただの旧い寺。国宝の「中門」は修復工事中だし。

で、有名な五重塔などを眺めたんだが、思ったよりも小さくそれほどの感動はなかったね。

法隆寺flic.kr

法隆寺flic.kr 境内の建物が上手くレンズに収まらないので、お得意のパノラマじゃ。

つーか、α7には55mmしか持ってきてなかったので、建物撮るときには14-42mmをつけた予備機OM-D5をいちいちカバンから取り出さなきゃならず、めんどくさかった。広角レンズ持ってきときゃよかったとちょっと反省した。

法隆寺flic.kr

国宝の大講堂に収められた、これまた国宝級のどでかい仏像には圧倒された。すばらしい。とにかくデカイものに感動するタチなのかもしれん。

国宝の「金堂」はまあ普通。興味があまりなかったのか、写真を本気で撮ってないオレ。

法隆寺flic.kr 国宝の金堂には興味が薄かったが、二階の柱に巻き付いてた龍にはココロを奪われたともわれる。写真撮ってたし。

DSC01709.jpgflic.kr 五重塔と金堂の国宝コラボ写真はこれ一枚だけ。中門修復工事中で、これ以上後ろに下がれん。

 

法隆寺flic.kr

超有名な国宝の「夢殿」BSでやってる「ぶらぶら美術館・博物館」で、ここに収められた秘仏についてのエピソードをやってたが(ブラタモリだったかもしれん)、そいつの公開はもう少し先で今は見られない。が、「写真はありますよ」などと入り口の係の人が教えてくれた。親切。

夢殿といえば、小学生の頃にコイツのプラモデルを作った記憶がある。当時は夢殿が何なのかよくわからん小僧だったが、何故か手にれて作ったようだが、それから数十年の時を経て、おっさんになった自分がホンモノを見るために訪れつとは当時のオレは想像だにしていなかった。そう思うとこれは運命?そんなわけ無い。

すごい国宝群

まあそんなわけで、寺自体にはそれほど感動しなかったんだが、法隆寺の大宝蔵院で展示されているものは素晴らしかった。

有名な「玉虫厨子」(じっくり見たけど、タマムシっぽいキラキラ光る部分はよくわからなかった)など教科書で見たことがあるこれまた国宝がずらりと並んでおる。

写真撮影禁止なのがつくづく残念なことであるわけで、著作権云々の問題はあるかもしれんが、すでに長く時代が過ぎているからもうリッパなパブリックドメインだろう。フラッシュによる劣化(あれば)や三脚による通路妨害などは論外だが、それ以外ならば撮影などしても良いではないかと思ったりする。

海外の美術館で撮影された写真などもFlickrで公開されているしな。そこら辺はなんとかならんかと思うぞ。(ちなみに京都の建仁寺では、入場料を払う窓口の人が「撮影は大丈夫ですよ」とカメラを抱えたオレに声をかけてくれた。どうもありがとう)

さて、その大宝蔵院で一番スゴイと思ったのは「百済観音像」ですね、やっぱり。デカイし。やはりデカイものに感動する質なわけですね。

さすが国宝。あの流れるようなスタイルの美しさには圧倒された。これが千年以上前に作られたとは。全く素晴らしい。

百済観音 - Wikipedia

 

P2160025.jpgflic.kr この建物の中に、あの百済観音像が安置されておりますよ。スゴイですよ。

 

時代を越えて同じ物を見て聞いて感じる

そういや法隆寺の左奥あたりにある西円堂(これも国宝だよ)の隣にある鐘楼なんだが、ちょうどそこへ言ったのが10時少し前で、鐘を突く係の人がすでにスタンバイしてたから、「よし写真を撮ってやろう」と待ち構えてた。ただ待ってても鐘撞係の人との間に気まずい空気が流れてもイカンと思いなにげにカバンの整理をしているふりなどしていると、そちらが本気になってしまい鐘のことをすっかり忘れてた頃、いきなりどでかい音で鐘が打ち鳴らされたわけです。近くで目一杯撞かれる鐘の音の大きいこと。思わず飛び上がるかと思いましたわ。

で、この法隆寺で撞かれる鐘というものはここだけっぽいので、あの有名な

柿食ば鐘が鳴るなり法隆寺

を詠んだ正岡子規が聞いた鐘の音は、これじゃないかと。

ずっと変わらなかっただろう正岡子規と同じ音をオレは聞いたわけで、そういうのがやはり旅の醍醐味なんじゃないかとエラそうに書いてみたりします。

その後、その場を立ち去ったんだが、離れたところでも余韻をもった鐘の音が法隆寺界隈にずっと響き渡っておりました。

(ここで撞かれる鐘は、撞く間隔が非常に長い。これを8時,10時,12時,2時,4時のそれぞれ時刻の数だけ撞くらしいから、鐘撞係のひとも時間がかかって大変だ)

 

法隆寺flic.kr 9時55分ころからスタンバイされていた係の方。ポーズも決まっております。

補足)

Wikipediaによると「柿食ば鐘が鳴るなり法隆寺」という句は、正岡子規が実際に法隆寺で鐘の音を聞いて詠んだかどうかは怪しいらしい。