「北斎の富士」富嶽三十六景と富嶽百景
浮世絵を見る
県立美術館で「北斎の富士」と題して有名な「富嶽三十六景」と「富嶽百景」を展示しているらしいとの噂を聞きつけて行ってみた。
ヒトが多い。ヒトが沢山集まるのがキライなので、根気よく並んで順番に見る事ができず、ヒトが少ない展示を見つけては隙間を狙うように見て回りましたわ。
浮世絵の実物はこれまでも観たことはあるんだが、今回の北斎のものはいかにも「版画です」という感じで、ちょっと期待はずれ。有名な赤富士や波の間から見える富士なども展示されていたんだが、二色刷り位にみえて迫力をそれほど感じない。
By 葛飾北斎 - photo of the artwork, パブリック・ドメイン
上の二枚のほか北斎が描いた富士山がズラリと展示されていた。(引用元はWikipedia)
映像で見るととてもきれいなんだが、実際には古い作品なので見た目 彩度やコントラストが低い印象で、前に同じ美術館でみた「歌川国芳」のほうが迫力があったね。
flic.kr これは2015年9月の歌川国芳展。浪曲講談で有名な物語を描いたコケオドシ的な作品も多くて、とても面白かった。
でもまあ教科書に載ってたりするような有名作品を間近で見られたのは良かったですね。異版や色の数が違う版が並べて展示してあったりといろいろと興味深い内容でありました。
flic.kr 美術館の隣りにある庭園「縮景園」では、御茶の会が開かれていたらしいので、着物のヒトたちも沢山見かけた。
flic.kr 入り口からちらりと中が見えるけど、沢山のヒトが展示作品を並んでみている。
展示会場内は撮影禁止なので写真はないけど、同じ美術館の別の展示会場では一部撮影禁止じゃない「版権に気をつけて扱うことができるならば、撮影オーケー。ただし三脚(一脚含む)やストロボ使用はダメな)作品もあった。同じ会場にあったサルバドール・ダリの燃えるキリンやだらけた時計が描かれた巨大な作品は流石に撮影禁止だったが、撮影可能な作品をいくつか撮ってみた。
撮影許可の作品に向けてカメラを構えた瞬間に、会場にいた係のヒトがスッと静かに立ち上がり、なにげにオレを監視しているのがわかった。会場を出るときには「ありがとうございました」と声をかけられたしで、重要注意人物としてマークされたのかもしれん。途中で警備員のおっちゃんともすれ違うし。
明日からはホームの右端には立たないようにしよう。常に後ろに気をつけるようにしよう。週刊文春には気をつけて。
flic.kr 江戸時代に描かれた屏風「宮島図」 18世紀(江戸時代)の作品で、六曲一双の屏風に宮島、厳島神社が描かれている。屏風だけ写すのもツマラナイので、いかにも屏風を眺めてるフリして、おばちゃんが写り込むまで待ってシャッターを押す。三脚使用禁止のため手持ち撮影だが、SS1/60だしE-M5の強力な手ブレ防止機能の恩恵できれいに撮れてる(と思います)。ISO1000だけどノイズも気にならんし。E-M5 エライ。
flic.kr 伊万里柿右衛門様式色絵馬 17世紀(江戸時代)
flic.kr これは会場出口外のフロアにあった木を組み合わせて作られた富士山。登って記念写真を撮ってくれるんだが、あまり人気がなかった。ちなみに記念撮影はプリントのプレゼント付きで無料。
flic.kr 北斎展行ったならば、同じチケットで入場できる「絶景かな 絶景かな」にあったダリのどでかい作品は見るべき。
広島県立美術館所蔵のサルバドール・ダリの作品は「ヴィーナスの夢」というモノで、パリ万博に展示されたものらしい。
By 葛飾北斎 - http://visipix.com/index.htm, パブリック・ドメイン
展示会でいちばん面白くて気に入った作品がこれ。川を渡る人たちと、波のうねりがいい感じ。