中四国学生アメリカンフットボール 決勝トーナメント開始
下剋上じゃ
中四国学生アメリカンフットボールのリーグ戦については、リーグ戦のうち島根大と愛媛大の試合以外は見てきてたので、それなりにエラそうなことを書く資格はちょびっとくらいはあると思うので書きます。
今シーズンは前年優勝校の島根大と広島大が今年も優勝を争うんだろうというのが大方の予想で、リーグ戦でもおおむねそんな結果になっとりました。特に愛媛大は人数が少ないということもあり、高知大との対戦では41点も取られての敗退でした。その高知大も初戦のグダグダ感から脱却して徐々にプレーが固まってきた結果の41点だと思われたものの、上位にチームへの勝利にはもう少し時間がかかるのではと勝手に予想しておりました。
が、決勝トーナメントの二試合では、いずれもリーグ戦下位チームが勝利するという番狂わせ(失礼)というか下剋上な結果となりました。見ている方は面白かったんですが、やってる方は辛い展開だったでしょうね。まあ、でも勝負というのは結果がわからないからおもしろのであって、いろんな試合を見ていると劇的な逆転劇やこういった予想してなかった結果に時々遭遇するのですね。それを見たいがために試合会場まで足を運ぶのですよ。
現在のリーグ優勝校決定の方式(リーグ戦の結果を受けてトーナメント戦で決定。たとえリーグ戦で全敗でも、トーナメントで勝ち上がれた優勝できる)について、賛否両論もあるでしょうが、シーズン前半と後半では見違えるようなチームにある場合もあるし(今年の高知大)、一概に否定はできないと思います。ただし、今年のようにリーグ戦の下位チームが優勝争いを行うことになると「ちょっとそれは違うかもね」という気になったりもします。いずれにせよリーグ所属チーム数が少ないのが一番の原因で、(すでにチームがない大学出身者が言うのはおこがましいのですが)もう少しチーム数が増えればなぁ、なんて思ったりしますね。その点、一昨年(?)に山口東京理科大学が参加されたことは非常に喜ばしいことだと思っています。
▼試合開始キックオフからいきなりのリターンTDをあげた高知大。一方の島根大はパントの扱いのミスからセーフティーを献上したりと、今シーズンはキッキングゲームのミスが目立ち、それが直接の敗因につながったりとちょっと残念な状況でした。
▼この日も大活躍の高知大 #36 浅田(1年)正直、バランスが悪い走り方だと思うんだが、ゲインするものはしょうがない。このTD後、ちょっと喜びすぎてレフリーに注意された?
▼TD後に審判にボールを返す前にこのポーズでは、反則とられたとしても仕方がないぞ。
▼レフリー「次やったら反則とるよ」(とか言ってる雰囲気だったので勝手に推測)
▼島根大QB #18 堀(4年) この日のプレーは今ひとつでパスも不調だった。今年の島根大は得点力不足という印象だった。
▼島根大QB #1 三宅も交代で出場するものの、状況はあまり変わらず。
▼島根大 #23 酒井(3年)がこの試合島根大唯一のTDをあげた。
▼この日の高知大はパスが好調。高知大 #4 馬屋原(3年)のTDパスキャッチ。島根大DB #6 芦田(4年)
▼1部リーグで初めて島根大に勝利し、リーグ優勝の可能性を掴んだ高知大。試合終了で大喜び。まだもうひと試合あるぞ。
続いて第二試合
▼一進一退で、インターセプトされたりと苦しい展開の愛媛大だったが…
▼ファインダーを覗いてたからよく見えなかったんだけど、状況からして愛媛大 #23 桂川(1年)をカバーしてた広島大DB #8 檀浦(2年)が転んでしまったところにパスが来て、ゆうゆうキャッチという展開ではなかったか。いずれにせよこれがこの試合唯一のTDとなりました。
▼これまでの試合と違い、少し余裕のある表情の愛媛大QB #1 竹内(3年)
▼広島大ゴール前 4thのFGかと思わせといて#4 岡本(4年)のランはそのままエンドゾーンへ。
▼愛媛大TDで広島大を突き放したと思いきや、背後からの不正なブロックの反則でTDは取り消し。残念、愛媛大。
▼プルしたラインをブロッカーにしたパワーのオフタックルでゴリゴリゲインする広島大だが、ゴールは遠かった。パスの成功率も今ひとつだったし、それまで2回のFGをいずれも失敗したりと、オフェンスはあまりいいところがなかった広島大。
▼TDを奪った後から、プレークロックが5秒程度になるまでプレーを開始せず、時間を使いながらじっくり攻めるという試合運びを徹底した愛媛大オフェンス。
▼4Q残り2分を切り、時間消費を図る愛媛大のニーダウン。
▼残り時間0秒。大喜びでベンチに向かう愛媛大オフェンス。
▼スタッフ、選手大喜び。泣いてるマネージャもいた。
島根大7-33高知大
広島大0-7愛媛大
もう少したくさんの写真
中四国学生アメリカンフットボールリーグ2018 決勝トーナメント 島根大7-33高知大 | Flickr
中四国学生アメリカンフットボールリーグ2018 決勝トーナメント 広島大0-7愛媛大 | Flickr
この日、山口大学OBで現在関西地区の外科部門で大活躍のスーパードクターKがメディカルスタッフとして来られていてご挨拶が出来てよかったです。K先生は業界ではいろいろと活躍されすぎてて、親しくお話をさせていただくのには恐縮してしまいます。今日の試合はそのスーパードクターKが来られたためか、これまでの試合のような救急車が呼ばれる事はありませんでした。ヨカッタよかった。
また島根大でプレーされてた息子さんが卒業された後にも、引き続き島根大を応援されているお母さまにも会場でご挨拶することが出来ました。地元が7月の災害で大きな被害を受けた地区で、いろいろと大変だと思いますが、熱心に応援されており頭が下がります。
また高知大4年のHくんのお母様がわざわざ関東地区から来られており、ご挨拶していただき大変恐縮しております。(会社で一緒に仕事をしていたHさんの甥がHくんで、その関係でお母さまとFBで友達となりました。ちなみにHさん(おじさんのほうね)は高校から日体大、社会人(今のXリーグ)とアメフトをプレーされていた方です。いまはチェストナットリーグだかのコーチだったかな?)決勝戦も来られるとのことですし、他チームの4年生ご父兄なども、次の試合にはたくさん来られるのでしょう。次回の試合もぜひいい試合を良い天気の下で、ついでに広島観光を楽しんでいただければと思います。
正直全国レベルにはもう少し力が足りないとは思いますが、連盟の方々や選手、マネージャー、コーチなどの関係者や、選手らの友人・家族、そしてチームOBの方たちに支えられているリーグなんだよな、といちファンというだけの私がエラそうなことを書いてみたり感謝してみたりしています。
今シーズンの様子は以下で。