まずは気合を入れろや 松山秋祭り宵宮だぞ
松山秋季大祭宵宮を見にゆく
9月の頭に大神輿総練に向けて関係者の方々が練習を始めてから約1か月。ついに本番を迎えたのが松山秋季大祭で、遠巻きに見ている地区新参者でも神輿を担いでいる彼ら彼女らの気合を感じますね。
秋季大祭は松山市内の様々な地区で毎年10月5,6,7日に行われ、なかでも本宮の7日は市内の公立小中学校が休みになるくらい気合が入っている。うちの近所でも5日の夕方から太鼓を鳴らした先触れが町内を練り歩き、暗くなると子どもたちが担いだ神輿が練り歩く。今住んでるマンションの2つ隣の駐車場が子供神輿のアジトというか前線基地になっているので、家の前は何回も何回も通るのですね。そのたびにベランダにでて眺めてしまう。世は祭り一色です。
そんな祭りの一番の見どころは7日早朝に道後温泉駅前で行われる鉢合わせとよばれる神輿同士をぶつけ合う行事なんだが、7日は月曜日なので休みをとってまで見に行くまで気合は入ってない。でもその予行演習的な行事が宵宮の5日夜に宮入前に行われると聞いて自転車に乗って行ってきました。
夕方になるとそれぞれの神輿連合が街に繰り出す。先頭は上りや提灯を掲げた若衆。
鳴り物部隊も準備万端
同行二人なお遍路さんも立ち止まって見入ってしまう。
偶然通りかかった外国員観光客が珍しそうに見ていた。
ライバル(?)登場
挨拶代わりに軽く鉢合わせ
後ろの方の若衆は肩を組んで飛び跳ねている。彼らはまだデッチだから神輿に触らせてももらえないんだろう。これから神輿連のために働き、地域に貢献し神輿連のみんなから信頼されて初めて神輿が担げるようになるんだろうな。ただ顔が怖いだけとか、乱暴者とか酒に強いとかだけじゃダメなんだろう。やはり人徳は大切。
昼間の予行演習の後、あたりが暗くなった7時半ころから市内の8つの神輿連は道後温泉駅前に続々と集結する。
ライトがあるんだがすでに日は暮れ、かなりくらい。ブレを防く目的でシャッタースピード優先で撮影したらかなり暗く、現像で調整するとノイズ出まくり。なので必殺モノクロごまかし殺法が所々で炸裂しております。
「ヤバそうなやつはすぐタイホしろ」とは言っていない(と思う)
ついに出現、必殺モノクロごまかし殺法。
ぎゅうぎゅうづめで皆が手を上げてスマホで動画を撮ろうとする。
ノイズだらけじゃわい。
道後温泉宿泊客らしき浴衣姿のヒト。こんな日の巡り合ってラッキー
モノクロシリーズ
鉢合わせが終われば神輿は宮入で神社に向かう。
会場付近は道路交通法という点では無法地帯に近い。線路は伊予鉄道社員の人が警備してる。警察の交通整理などはなし。神輿は車道を一車線専有して会場に向かうけど、全て神輿連関係者が対応していた。
まあオレも会場直前の信号がない横断歩道を自転車で渡ろうとしたところ、ちょうど電車が近づいてきてて、これはまずいと思い停車したら電車のほうが止まってくれた。広島では考えられない対応で関心したんだが、あれくらい大きく有名観光地の道路なんだから信号くらいつければいいし、こんな日は警察官を配置してもいいんじゃないか。警官は大量投入されていたが、その目的は鉢合わせ実施に伴う会場の混乱整理みたい。
鉢合わせ前に危なくないよう観客は後ろに下がるようアナウンスが入るんだが、誰も動かない。会場を仕切っている総代の人は最初は優しくお願いをしていたものの、全く整理出来ないため、終いには各神輿連の代表らに「オマエラ、ちゃんとやれ。腕くんでもっと押し出せ」ときつい言い方になってきたりしたのを聞いて「さっすが総代。こっわー」と思ったのはオレだけではないはず。
鉢合わせでは、いきり立った若衆が始まる前から小競り合いをし始めるのを見た総代は「オマエラ、そこの右側のヤツラ。やめろや、すぐやめろ。やめんと来年、オマエラ出入り禁止じゃ」とドスの利いた声で恫喝していた。「さっすが総代。こっわー」と思ったのはオレだけではないはず。
鉢合わせが終了すると宮入で伊佐爾波神社へ神輿を運ぶ。神社前の石段は自然石のデコボコだしかなり急。そこを重い神輿をみんなで担いで登るわけで、それは見てるだけで大変だ。
7日にはこの階段を神輿を担いで降りるわけで、これ又大変だ。まあみんなこのために一年間準備をしてきたんだろうからな。
気合い入れろや。
動画もアルでよ。